JWG大交流会@東京(2023.8.1)開催報告

JWG情報

2023年の桜シーズン、ガイドの方々にとって水を得た魚とばりに動き始めたら、短距離走のスピードで長距離走を走り切った数カ月だったことと思います。また、エージェントの方からすると、多くの問い合わせがありながらも、ガイドが見つからず、嬉しい悲鳴というか、なんか折角の期待に応えられないもどかしさもあった桜シーズンだったのではないでしょうか。

JapanWonderGuideでは、通常年1回の交流会を開催しています。2020年2月のキックオフ以来、2021年、2022年はコロナ禍でリアルでの開催を見送ることとなりましたが、本年は1月に東京で、2月に京都で交流会を開催しました。

▼2020年2月のキックオフの時の写真です

2020年東京でのキックオフ

今年の桜シーズンを走りながら、「今年はもう1回桜シーズンを抜けたらお疲れ様会的な交流会をやろう」と決めて計画した、大交流会を無事終えましたので、来れなかった方にも雰囲気を共有するため、開催レポートを残します。

ガイド間の交流だけじゃなく、ガイドとエージェントの交流も

結論から行くと、とても大盛況に交流会を行うことが出来ました。

ひとえに参加頂いた皆様のおかげだと思っております。ありがとうございました!

人数を正確にはカウントできていないのですが、150‐160名のガイドの方に参加頂くとともに、17社20‐30名のエージェント・旅行会社の方にもご参加頂きました。

会場のあちこちで盛り上がる談笑の声が聞こえるとともに、熱気あふれる商談が至る所で行われており、部屋に入った時に、リアルに熱量を体感することが出来ました。

当日はこんなタイムテーブルで運営していました。

12:30‐13:00 羅針盤とJapanWonderGuideのご紹介
13:00‐13:30 参加エージェント・旅行会社のご紹介
13:30‐15:00 エージェントの席を固定した交流会
15:00‐16:00 フリー交流会(アルコール有)

なんと期せずして、JapanWonderGuideの運営をしていたノットワールドがこの日から「羅針盤」に変わったこともあり、皆様にそのご挨拶もさせて頂きました。

その後、ちょっと早めに参加エージェント・旅行会社の紹介を行いましたが、参加を直前に決めてくれたエージェントも多く、「通訳ガイド・通訳案内士」を求める業界のニーズの強さを感じました。
(きっと私たちの広報が不十分だっただけで、このレポートを見て、次回こそは参加したいと思ってくれるエージェントも多くいるのでは、と感じています。)

▼17社いると壇上にも収まりきらない規模感

各社の自己紹介一つとっても色があって面白いなぁと思いながら拝聴しました。それは、単に、FITだ、スルーだ、というツアーの種類だけじゃなく、会社ごとの個性も滲み出ていました。
個人的に特に印象に残ったのは、グランドサークルコーポレーションさんが、「うちはガイド界の東大とよばれています」という自己紹介でした。その所以は是非、グランドサークルさんの門をノックしてみて下さい。

▼当日参加のエージェント一覧です

ガイドをやっていく上ではいかにたくさんの仕事を貰うか、と合わせて、いかに自分に合った仕事を見つけるか、が大事だと思っているので、このエージェントの多様性を感じたときにこの日はいい会になるなと確信しました。

その思い通り、エージェントの席を固定した交流会は13:30より早くスタートしたのですが、大盛り上がりでした。スタッフが、コミュニケーションの仲介に入ったりする必要があるかなとも、事前には考えていたのですが、まったくの杞憂に終わりました。

15:00~は、軽いおつまみと飲み物も提供して、一段更に熱量があがったように感じました。

予定では、エージェント同士も交流してもらうと、何か化学反応が起こるんじゃないかと考えていたのですが、結果的には、15時を過ぎてもガイドと机で商談しているエージェントも多く、16時過ぎて撤収するまで、会場内で熱い商談が続いていました。

参加頂いたガイドの方も笑顔で帰っていきましたし、エージェントの方からも「こんなエネルギーにあふれるガイドが沢山いる場は初めてだ」「良いガイドの方に出逢えてよかった。〇人は即戦力としてすぐ活躍してもらえそうだ」というすごくポジティブな反応を頂きました。

JapanWonderGuideとしてこのような交流会を企画して、物凄い今後の可能性を感じたというのが一番大きな感触です。

今回、東京で開催したこともあり、関東のガイドの方が多かったですが、山形や大阪、三重から参加している方もいました。各地域でやっても、多くのエージェントを集めるのはなかなかに難しいことを考えると、東京か関西でもっと大規模に年1回ガイドエキスポをやるのも、地域の観光促進のためにもいいのではないかと感じたりもします。

今回の運営に反省もあったので、そのあたり活かしつつ、次回の展開を考えていきたいと思います。

JapanWonderGuideでは、KNOTTER(有料会員)と賛助会員を中心に、ネットワークの強化を今後も進めていきます。1月―2月にも交流会を開催予定です。ガイド間の交流に興味のある方、エージェントとの接点に興味のある方、エージェントで通訳案内士・ガイドと接点を求めている方は、JapanWonderGuideへの参画をご検討ください!

番外編:開催にかける想いと運営

当日も少しお話ししましたが、JapanWonderGuideを運営している羅針盤はJapan Wonder Travelという旅行事業も展開しています。Japan Wonder Travelでも日々ガイドが足りなくて困ってます。

なので、私たちが知っているガイドの方々には、私たちの仕事を受けて欲しい、というのも正直なところではあります。でも、なぜ、知っているガイドの方を、他のエージェントに紹介しているのか、ということについてもお伝えしたいと思います。

結論から言えば、業界内でパイを奪い合っている時期ではなく、市場を創らなきゃいけない時期だし、ガイドの時間を取り合うのではなく、そもそもガイドの担い手を爆発的に増やさないと、今後の日本の観光が先細ってしまう、という想いがベースにあります。

JapanWonderGuideはコロナがちょうど広がる2020年2月にキックオフしました。構想は、2019年後半からはじめていました。「日本のガイドの質を世界一に育て、職業としての地位を確立する」ことが当時も今も掲げている理念の一つです。裏を返せば、ガイドだけで食べていける人はとても少ない状況です。「私たちの仕事だけで十分に食べていけるでしょ」とは到底言えない状況でした。

その状況を変えるためには、ガイドのレベルもあげなきゃいけないし、職業として地位を確立していける高給な仕事量を増やしていく事もしなきゃいけない。

それを実現するために必要だと考えたのが、今のJapanWonderGuideです。

JapanWonderGuideがサービスを皆様に提供していく、というより、ガイド・エージェント・観光事業者、みんなで観光を盛り上げていくプラットフォームの場になりたい、というのが私たちの想いです。

私たちだけで十分な仕事を用意できないのであれば、十分な仕事を集めてきて、マッチングできる場を創ればいい。

それを踏まえ、交流会では、ガイドの交流だけではなく、仕事に繋がる機会を創ることを目的としています。その部分は、前回も同様ですが、今回の交流会から大分一新して、デスクを設ける形を取りました。

ガイドの方が多く参加していただけると、エージェントも増えるし、エージェントが増えて仕事の匂いがすれば、ガイドも増える。この鶏と卵の関係がどうなるかは、蓋を開けてみないとわからないところだったので、正直ドキドキもしていましたが、結果的に多くの方に参加頂けて、楽しんで頂けた実績が出来たことは私たちとしても大きな自信になりました。

初めて賛助会員の方々にも参画していてよかったと感じて貰えたのではないだろうか、と安堵の気持ちです。

JapanWonderGuideでは、現在会費を頂いて運営をしています。ざっくばらんに言えば、年間1万円ちょっとを頂いているガイドの方々が500人いて、5-10万円の企業の方が10‐20社いる、と計算すると、運営の予算の規模はイメージが付くかと思います。そこから、E-learningの制作費用や、交流会等の運営費用が出ていっている現状です。
安定・充実した運営をしていくためには、是非多くの方にご参加頂ければと思っておりますし、より大きく支援いただけるパートナーの方との出逢いも探しております。

一緒に日本の観光を盛り上げていきましょう。

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