【合格者が語る!】2020年度全国通訳案内士合格体験記vol.2

通訳案内士合格体験記2 通訳ガイドを目指す

2021年2月5日に合格発表が行われた2020年度全国通訳案内士試験。

受験者5,078名の内合格者はたったの489名。合格率はわずか9.6%でした。

そんな中、JapanWonderGuideの試験対策講座に参加されて合格した方は9名いらっしゃいました。

合格者の方々に合格までのプロセスや勉強法、これから受験する皆さんへ向けてのメッセージをいただいたため、合格体験記vol.2をお届けします。(vol.1はコチラ)

荒尾 圭さん

【プロフィール】

金融機関勤務、ワークライフバランスと文武両道を目指しながら、2児の子どもを育てるアラフィフシングルファーザー。太陽の塔のふもと(大阪)で生まれ育ち、現在は東京西部に住む。

好奇心旺盛で多趣味、仕事柄、資格試験も種々受験・取得している。手芸や料理・キャラ弁作りなどインドア系と、ランニング・テニスなどアウトドア系を両方やりたい欲張り気質。
国内のちょい旅であちこちを回っていて、いままで47都道府県中45を制覇している。温泉とB級グルメが好き。最近はまっているのはトレイルランニングと御朱印巡り。

Instagram▶https://instagram.com/kenny18.trip
Youtube▶https://youtube.com/channel/UCHI8fFTCNMbQ_kEBf6bfBAQ

受験のきっかけ

会社の人事査定で、TOEICのスコアが必要になり英語の学習を始めました。スピーキングを鍛えるために英会話カフェに通うようになり、そこで出会った日本人男性の方が通訳案内士の資格を持っていると聞き、この資格に興味をもち始めました。

もともと日本史や地理は好きで、語学力だけではなく日本の観光に関する知識が身につく資格と知り、いつか自分も、と漠然とした憧れをもちました。

その後、SNSで知り合ったプエルトリコの若者に東京を案内する機会があり、渋谷や原宿を案内しました。とても喜んでくれたのですが、自分としては実際に案内するには語学力、知識、ホスピタリティ全部足りないと痛感し悔しい思いをしました。

この経験が、受験への1番のきっかけです。

合格に至るまでの経緯

2019年冬にTOEICで905点を取得し外国語1次試験が免除となり、2020年1月のセンター試験の日本史・現代社会で日本歴史と一般常識の免除要件を満たしました。

効率よく資格を取得したいと思っていたので、下調べや情報収集をしっかり行いました。
なるべく多く免除を得て試験を分散し、本試験に臨むというプロセスは自分にはよかったと思います。

その後、2020年8月の1次筆記(地理・実務)、同12月の2次試験を受験し、準備から含めて都合1年少々の受験プロセスで合格することができました。

使った教材

日本歴史

「金谷俊一郎の決定版日本史」(学研)をメインに学習しました。
「家庭教師のトライ」のYouTube授業を一通り2倍速で見て、文化史については資料集(新詳日本史(浜島書店))で補強しました。

センター試験対策のため教材が豊富で、ほとんどの教材はメルカリで安く買えたので便利でした。読み物として「ストーリーで学びなおす大人の日本史講義」(野島博之)「天上の虹」(まんが)(里中満智子)を読んだりしました。

一般常識(センター現代社会)

「センター試験現代社会集中講義」(旺文社)の一冊のみを使用しました。あわせて過去問3年分を解きました。

日本地理

難関かつ一癖ある試験と聞いていたので、いろんな本をあさり読みました。
メインは「全国通訳案内士試験合格!対策地理」(TrueJapanSchool)を一巡し、その後「完全制覇国内旅行地理検定試験」(一ツ橋書店)で練習問題をおさらいしました。

副読本として「旅地図日本」(昭文社)と、「るるぶ情報版」であまりなじみのない地方(四国・九州)を眺めていました。温泉と美術館の知識と読み物として「CASA」(雑誌)の特集号を買いました。

実務

「全国通訳案内士試験合格!対策実務」(TrueJapanSchool)のみを使いましたが、通訳案内士法条文と、観光庁研修テキストは全編一読して準備しました。

外国語(二次口述)

JapanWonderGuideのオンライン実技練習(プレゼン、質疑)を受講しました。
スクリプトは「全国通訳案内士試験英語二次口述パーフェクト対策」(DHC)「新・英語で語る日本事情」(TheJapanTimes)を主に音声メインでリピーティング学習に使いました。

そのほか、 インターネットで見つけた各観光地の説明文を書き写し音読、LonelyPlanetの「Japan」を見て観光地の表現を参考にしたりしました。その他、いくつかのスクールのオンラインセミナーを受け、傾向と対策を入手しました。コロナ禍の副産物として、オンラインで受講できる機会が増えて、便利になったと思います。

役に立った勉強法

センター試験の科目では無料の動画授業が豊富にあり、電車通勤の時間も有益に使うことができました。観光地理は各県ごとに自分のノートを作り、ノートが一冊できた時はかなり自己満足感がありました。

また、実際に観光地を訪ねるイメージをもつために、各県のオフィシャル案内などの動画を拾い集めてプレイリストを作り、時間があるときに眺めていました。Youtubeで「都道府県観光地理」を検索していただけると私のプレイリストが出てきます(笑)

二次試験の質疑対策は、何といってもここJapanWonderGuideのプレゼン練習と質疑応答練習に参加し、HaruさんとSuusにみっちり鍛えていただきました。

やはり人前で実際話すことがとても有用で、練習でたくさん冷や汗油汗をかかせていただいたおかげで、本番ではあまり緊張することなく口述試験に臨むことができました。

JWGの講座の感想

Haru先生やSuusの厳しいながらもお人柄が感じられる愛ある授業と、ほかの生徒さんに毎回圧倒されるばかりでしたが、そこで高いレベルのプレッシャーをかけていただいたことがトレーニング効果になり、本番では気持ちを楽に受験することができました。

当日の試験官は厚切りジェイソンに似たイケメンで、発音とやりとりがとてもかっこよく、質疑が楽しく感じられました。

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『日本にガイド文化を創る』

一番つらかったこと

試験勉強自体はずっと楽しくて、大人になってこれだけ試験勉強ができることは苦にならず、興味をわきたてられる体験でした。ただ、その勉強時間を割くために、仕事や家事等と両立しながら時間を確保していくのが少し苦労した点です。

試験が近づくにつれ、どこまでやれば合格点に届くのかプレッシャーを感じました。一方、試験が終わった後はコロナの影響で試験問題を持ち帰ることができず、口述試験も面接で白黒がわからず、結果を待つ期間が長く、とてももやもやしたことを覚えています。

つらかったことではないですが、試験対策でいろんな教材や本を買ったので、本棚がずいぶん充実してしまいました(笑)

どんなガイドになりたいか

自分の趣味や自分なりの強みを生かしながら、ゲストといっしょに体験を楽しめるようなガイドになっていきたいです。

山歩きやサブカルも好きなので、今住んでいて愛してやまない中央線沿線の魅力も案内していきたいと思っています。

将来のセカンドキャリアとして、先々にガイドもやってみたいという漠然としたイメージを持っていましたが、合格してからはもっと早めに、ショートツアーやオンライン体験などの提供をしてみたいという意欲も高まっています。

これから受験する皆さんへ

仕事や家庭などと両立しながら試験に臨まれる方も多いと思いますが、大人になってこの試験に取り組まれるだけでも大きなチャレンジです。まずはその舞台に立たれるだけでも自分を褒めていいと思います(笑)

観光という目線で地理や歴史を学び、外国人観光客をお迎えするための外国語コミュニケーションを学び、知れば知るほど楽しく、奥が深い試験でした。いくつかの試験科目は難問奇問の悪名高いものもありますが(「嶽きみ」青森のとうもろこし:など)全問正解する必要はないし、何といっても自分の人間としての在庫をたくさん蓄えることができる試験だと思います。

みなさんのペース・好きな方法で勉強を進めれば、きっと結果に結びつくと信じています。

——–

本当に合格おめでとうございます!
かなり詳しく、荒尾さんの等身大のメッセージをいただけました。ありがとうございます。
資格を活かして、ぜひ現場でもどんどん活躍していただきたいです。
私たちJapanWonderGuideは現場に出られてからも全力で応援させていただきます。

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