コロナウィルスの影響を受け、旅行会社は通常通りのツアーを催行できない状況にあります
今後、緊急事態宣言が解除されたとしても、旅行者や受け入れ先現地の方の心境を配慮すると、これまでとは異なる配慮をしたうえでツアーを催行する必要が出てきます
いずれは平常に戻っていくのでしょうが、「ソーシャルディスタンストラベル」を意識していく必要があります
旅行者も、旅行先の現地の人々も、そして、旅行を催行する側の人間も、健康に暮らし再開していくために、旅行業者・ガイドとしてどのような義務を果たしていくべきか、指針が求められます
こちらは、弊社で考えているアフターコロナ時のマニュアル(たたき台)です
他の旅行業者・ツアー催行会社の参考になればと思い、作成途中ではありますが、公開いたします
今後、ゲスト、地域、ガイド、旅行会社にとって、より良いものに磨いていければと思います。早く自由に旅行できる日を心待ちにしています。
※旅行は各地域の状況を踏まえて段階的に再開されるものであると考えており、積極的な再開を推奨しているわけではないことを補記しておきます
基本方針
- 観光は、地域、ゲスト、観光事業者がいて成り立つものであり、関係する各者にとって安心と安全が第一です
- この安全配慮行動指針は公表し、申込時にゲストが閲覧することが出来るようにするとともに、地域やガイド・観光事業者も確認できるものとします
- 起こりうる事象と誠実に向き合い、秩序を大切に対応します
事前
- コロナの感染防止に配慮したツアーの設計を配慮しましょう
- 例)ツアー中に物理的な距離がとれるように、ツアーの際にバスを手配する際は、1人で2席使えるようにする
- 例)相手を向いて話さなくても話が伝わるようインカムを活用する
- 最悪の場合に備えて、検査を行ってくれる一番近い病院やクリニックを探しておきましょう
- ツアー中に付き添うことが必要な場合に、誰が付き添うのか、また、その際のツアーの運営について、決めておきましょう
- 様々なシナリオに対応できるようにコミュニケーションのテンプレートを用意しておきましょう
- 咳や熱がある場合には、ツアーに参加できない旨を募集文書に明記しておきましょう。また、ガイドに同様のケースがあった際に、ツアーが催行できない可能性についても記載しておきましょう
- ゲスト・ガイド問わず、ツアー参加日2週間以内に外務省海外安全情報において感染症危険レベル3の国に滞在歴のある人は参加を遠慮いただき、出国後2週間後からツアー参加できるようにしましょう
前日
- ガイドは、前日に体温を測定し、報告を義務付けましょう。違和感を感じる際は正直に公表しましょう。
- ゲストにもリマインドを行うとともに、違和感がある際は、変更あるいはキャンセルしてもらうようお願いしましょう
- 注)キャンセル料がキャンセルの障害になることがないよう、フライトの都合で日付変更できない場合は搭乗証明あるいは診察証明を持ってキャンセル料を無料にする等の配慮が必要です
当日朝
- ガイドは、当日朝も体温を測定し、報告を義務付けましょう。違和感を感じる際は正直に報告しましょう。
集合
- 接触の必要がない体温計を購入し、集合時には全員対応を測るようにしましょう。咳がある、あるいは、熱がある際には、ツアー参加を認めず帰しましょう。ガイドに症状が出て代替のガイドが対応できない際は、ツアーをキャンセルにしましょう
- 参加時には、健康同意書に署名をしてもらいましょう。連絡がつく連絡先を書いて頂き、いざという時はいつでも連絡を取れるようにしましょう。同意書の記入を拒否された場合は、ツアー参加をお断りしましょう
- ガイドは、マスクを着用するとともに、消毒液およびゲスト人数分のマスクを持参し、非着用者には配布して着用をお願いしましょう
ツアー中
- 1時間に一度は消毒を行いましょう。お昼ご飯の際等にも手の消毒を行ってもらうようにしましょう
- 越境するツアーの際は、現地到着時に再度体温を測るようにしましょう。違和感が生じた際にはその時点でツアーから離脱してもらうようにしましょう。
- ツアー中の握手やハグは控えましょう(ソーシャルディスタンスを意識しましょう)
- 食事の際には換気のいいお店を選びましょう
ツアー終了
- ツアー終了後に違和感があった際は連絡をもらうように伝えておきましょう
ツアー後フォロー
- ツアー中に、ゲストや街の反応で気になった点があれば、旅行会社に報告しましょう
- 仮に、参加者で陽性判明者が出た際は、濃厚接触者となる方にその旨を連絡し、各自で診察を受けてもらうようお願いしましょう
旅行会社の運営
- 全員が感染し、機能不全に陥らないよう、リモートワークの推進およびチーム分け等を行いましょう
- 場合によっては、通常1人で回していたツアーを念のため2人で回すようなことも出てきます。どこまでのコストを、ゲストに転嫁するのか、ガイドと相談するのか、旅行会社として追うのか、正直に関係者と相談しましょう
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