400年以上の歴史をもち、地元の方を始め多くの観光客が訪れて賑わっていた錦市場ですが、コロナの影響を大きく受けているといえます。通訳案内士/通訳ガイドの皆さんもご案内されていた方も多いのではないのでしょうか。
「京の台所」と親しまれていた約400メートルの商店街に軒を連ねる130店のお店たちも、今やかつての賑わいを失っています。そんな錦市場へ行ってきたので、お店の方のお話も踏まえて記事にさせていただきます。
錦市場の歴史
市場の始まりは、豊富な地下水を利用し京都御所への新鮮な魚を納める店が、平安時代に集まってきたことから。今の屋根付きスタイルになってからは、約400年の歴史です。ちなみに東京の築地市場(今は豊洲に移転しましたが..)は約80年の歴史なので、かなりの歴史と言えます。
古くから続くお店は、小売だけでなく近辺のレストランや旅館に食材を卸しています。
伊藤若冲
錦市場には、伊藤若冲の描いた絵がタペストリーとして飾られていたり、各店舗のシャッターに描かれていたりします。個性的な絵師が多く登場した江戸時代に活躍した日本画家の1人である伊藤若冲は、錦市場の青物問屋で生まれたので、作品に野菜など食べ物が多用されていると言われています。
写真で比較
左の写真は2019年12月28日の錦市場。年末やお正月になると、各地から錦市場に人が集まり、前に進むことも精一杯なほどです。右の写真は2020年3月。コロナ禍の錦市場は、かつての賑わいをなくし、閑散としています。
お店の方々も、売上はがくんと落ちたとおっしゃっていましたが、こればっかりはしょうがないよね…と現実を受け入れざるを得ない様子でした。 市場の方々もコロナ対策をしっかりされて、数々あった試食もスタイルを変えて提供されています。
錦市場を応援!
錦市場にお店を構えていらっしゃる店舗の中には、インターネットでのショッピングサイトを運営されているお店も多々あります。コロナ禍で錦市場に中々足を運ぶことができない方は、下記サイトをぜひ参考にされてくださいね。
錦市場の実地研修
錦市場を知り尽くしたガイドによる、錦市場ディープツアー研修も、少人数でコロナ対策を万全にした上で、開催しています。これまでのべ300回、1,000人以上の外国人観光客をご案内してきたガイドが担当します。京の台所「錦市場」にて、本当の意味でゲストに楽しんでいただくための、錦市場の歴史や案内する際の注意点、ノウハウやコツ、外国人にウケるネタ、商品、お店をご紹介します。コロナ後にツアーを再開できるよう、実際に足を運んでみませんか?
ゆっくりとお店の方とお話をするのにも、今はとても良い機会です。コロナ対策を万全にした上で、「京の台所」へ訪れてみてはいかがでしょうか。
通訳案内士/通訳ガイドって?
海外から来たゲストを日本国内で案内するのが、通訳案内士/通訳ガイドのお仕事です。
JapanWonderGuideは通訳ガイドのコミュニティです。「日本のガイドの質を世界一に!」をスローガンに、スキルの高いガイドコミュニティを育成し、ゲストと地域が共に満足できる観光を目指しています。
コメント