日本に来られる外国人観光客を案内する時、「もっと日本文化について知っておけばよかった」「もっと知識を深めて、しっかり説明できるようになりたい」と思ったことはありませんか?
今回は現役通訳案内士/通訳ガイドさんに聞いた、日本文化についてのおすすめ書籍をご紹介します。
紹介する本の中には、すでに新刊ではでていないものもありますので、この機会に電子書籍にトライしてみるのもいいかもしれません。
- 『禅と日本文化』鈴木大拙
- 『日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く』松岡 正剛
- 『弓と禅』オイゲン・ヘリゲル
- 『梅干と日本刀―日本人の知恵と独創の歴史』樋口清之
- 『五輪書』宮本武蔵
- 『英語で日本文化の本 The Japan Culture Book』三浦史子著、 Alan Gleason訳
- 『日本のしきたり Customs of Japan: a photographic overview』IBCパブリッシング
- 『日本文化事典』神崎 宣武
- “BE MORE JAPAN” DK Eyewitness Travel
- “Sushi and Beyond: What the Japanese Know About Cooking” Michael Booth
- ガイドコミュニティ・JapanWonderGuideに参加しませんか?
『禅と日本文化』鈴木大拙
禅と美術、禅と武士、禅と剣道、などの章から成り立つ本書。
禅宗が日本文化、また日本人の性格にどのように影響を与えたかが描かれています。
元は、1940年に欧米人向けの講演を基に英文で書かれていましたが、日本人向けに書かれたのが本書。
旧字まじりのためスラスラと読みやすいわけではないですが、多くの学びがある1冊です。
『Zen and Japanese Culture』の対訳本も出版されています。
英語もあわせて読みたい方はこちらをどうぞ。
『日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く』松岡 正剛
「日本文化はハイコンテキストで、一見、わかりにくいと見える文脈や表現にこそ真骨頂があるのです。」(本書より)
「わび・さび」などの日本の魅力を、独自の方法論でひもとく1冊。
知っている、だからこそ言語化が難しい日本文化を、もっと深く掘り下げたい方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
『弓と禅』オイゲン・ヘリゲル
日本滞在中に弓道を学んだドイツ人哲学者による著書。
ドイツ人哲学者が、弓道、師匠との問答を通じて「禅」を体得していく過程が描かれています。
外国人であり哲学者である著者の視点から描かれる日本の「禅」は非常に興味深いです。
スティーブ・ジョブズ氏や武田鉄矢氏の愛読書としても有名であり、初版は1940年代の作品です。
『梅干と日本刀―日本人の知恵と独創の歴史』樋口清之
考古学者・歴史作家の著者による、日本人が知らない日本文化論。
初版は昭和49年刊行、シリーズ累計130万部をこえるミリオンセラー本です。
日本人の優れている点を挙げており「日本人に勇気と自信を与える」1冊。
内容を和食にフォーカスしたコミック版もでています。
『五輪書』宮本武蔵
日本史上最も有名な剣豪、宮本武蔵による兵法書。
「地・水・火・風・空」の五巻からなり剣術の奥義を伝えているといわれています。
原文といわれるものの他にも、現代語訳・訳注のついたものが多く出版されています。
『英語で日本文化の本 The Japan Culture Book』三浦史子著、 Alan Gleason訳
「日本では当たり前だけど、英語圏などにはない概念」「日本についてのステレオタイプ」「日本における文化の多様性の一端」の3つの観点から日本文化解説を試みた本書。
日本の伝統から現代の流行まで、日本人向けおよび海外の読者向けにと日本語と英語の両方で書かれています。
英語はそのままの訳ではなく、外国人向けに説明もはいっているところもおすすめポイントです。
『日本のしきたり Customs of Japan: a photographic overview』IBCパブリッシング
日本の伝統的な行事、儀式を写真で紹介しています。
冠婚葬祭、衣食住など、日本人の日々の暮らしを英語の対訳付きで学ぶことができます。
フルカラーなのが嬉しいポイントです。
『日本文化事典』神崎 宣武
事典というだけあり、大型本です。
日本文化研究者や大学教授たちによる編集で芸能、美術、言葉、象徴、文化財、しきたり、通過儀礼などが書かれた本書は、テーマごとに見開き2/4ページ完結しており、どこから読み始めても興味深い内容にアクセスが可能です。
次世代に日本伝統文化を伝承する1冊。770ページ。
“BE MORE JAPAN” DK Eyewitness Travel
洋書のご紹介です。
日本の文化、歴史、観光スポットなどのハイライトが美しい写真とともに紹介されています。
眺めているだけでも楽しい1冊です。日本の新しい魅力を再発見できるかもしれません。
“Sushi and Beyond: What the Japanese Know About Cooking” Michael Booth
イギリス人一家の日本食べ歩き記。
英国人らしい(?)ブラックユーモアをちりばめながら北から南まで日本のごはんを食べ歩いた旅行記です。
英語原書なので、来日外国人観光客の中には、手にとって読んだことのある方もいるかもしれません。
外国人の視点から日本食や日本の文化をのぞく本としておすすめです。
いかがでしたでしょうか?
日本文化の奥深さを知って、ますます日本を好きになりそうですね。
英語対訳やドイツ語原著がある本もありますので、日本文化をより深く知りたいゲストには、おすすめしてみてもいいかもしれません。
みなさんもとっておきの1冊があれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね。
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コメント
こんにちは。
ちょうど海外の方向けに和文化情報を発信する参考書を探してました。良い本教えていただきありがとうございます♪
よくせんさん、コメントありがとうございます!
参考にして頂けたならなによりです♪
よくせんさんのおススメ本もありましたら、ぜひ教えてくださいね^^