観光・旅行業界で働きたい人必見!観光・旅行業界であると便利な資格・検定12選

通訳ガイドを目指す

今回は観光業界で働く上で有利な資格や検定についてご紹介します。資格の詳細や難易度、取得することで身に付くことや試験の詳細などを詳しく解説いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いているのは…】
Minami
学生時代に留学や周遊旅行を経験し、旅に関する仕事がしたいと総合旅行業務取扱管理者の資格を取得。新卒で旅行会社へ就職し、現在はWEBライターとして活動中。

旅行業務取扱管理者

旅行業務取扱管理者は、旅行業界で唯一の国家資格です。
国内旅行業務のみを取り扱うことができる国内旅行業務取扱管理者海外及び国内の旅行業務を取り扱うことができる総合旅行業務取扱管理者の2種類の資格があります。

試験内容は国内旅行業務取扱管理者であれば、

①旅行業法及び、これに基づく命令

②旅行業約款、運送約款及び宿泊約款

③国内旅行実務(国内の交通機関JRなどの料金計算から観光地の知識問題)

総合旅行業務取扱管理者は国内旅行業務取扱管理者の試験内容に追加して、

④海外旅行実務(英語の知識や出国法令、国際運賃の計算、海外の観光地の知識問題など)の項目が追加。実際に旅行会社で働く上で必要な知識を身につけることができます。また旅行業者は各営業所毎に合格者を選任することが義務付けられているため就職には必須ではありませんが、有利になることが多いです。

また総合旅行業務取扱管理者を受験時に国内旅行業務取扱管理者の資格を取得していた場合は①・③が免除となります。

試験日 国内旅行業務取扱管理者 9月上旬〜中旬

    総合旅行業務取扱管理者 10月上旬〜中旬

合格率 国内旅行業務取扱管理者 42%(2021年度)

    総合旅行業務取扱管理者 25%(2021年度)

旅程管理主任者

旅程管理主任者は企画旅行(募集型・受注型)に同行する主任添乗員は旅程管理主任者の資格取得が義務づけられている資格。国内旅行のみ添乗できる「国内旅程管理主任者」と、国内に加え海外旅行の添乗も可能な「総合旅程管理主任者」の2種類があります。

受験対象が決まっており、

  • 18歳以上の方
  • 添乗員派遣会社へ登録している方
  • 基礎添乗業務研修を受講・修了している方
  • 現に旅行業(旅行会社等)に従事されている方

上記に当てはまる人のみに受験資格があり、研修・試験を受け取得することができます。

試験内容は

①旅行業法・約款

②国内添乗実務

総合旅程管理主任者の場合は追加で

③海外添乗実務・添乗外国語(英語)についてです。

添乗員として働く上で必要な総合的な知識を身につけることができます。

試験日 試験開催地によって試験日等が異なる

合格率 年毎の合格率は発表されておりませんが、国内・総合共に90%以上と非常に高い合格率です。

全国通訳案内士

全国通訳案内士は語学の試験では、唯一の国家資格。語学だけでなく、日本の歴史、地理、文化、政治、経済、さらには国際時事など試験範囲が広いため国家試験の中でも最難関の資格の1つです。この資格を取得した方のみが全国通訳案内士と名乗り、通訳案内の仕事をすることができます。

対象の言語は英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語の10言語です。

一次試験の試験内容は、

①外国語についての筆記試験

②日本地理

③日本歴史

④産業・経済・政治及び文化に関する一般常識

⑤通訳案内の実務についてです。

一次試験に合格した人のみ二次試験に進むことができます。
二次試験は、口述試験で試験官数人による個人面接試験が実施され、持ち時間は10分程度です。

試験日 筆記試験 2022年8月21日(日)(予定)口述試験  2022年12月11日(日)

合格率 15%前後

旅行地理検定

旅行地理検定とは旅先の地理や観光情報の知識を評価する全国統一試験です。日本国内に特化した、日本旅行地理および世界旅行地理の2種類あります。旅行地理に関する知識・教養のレベルを知ることができ、上記で紹介した旅行業務取扱管理者や全国通訳案内士の試験対策としても活用される方もいるようです。

試験日 6月・12月の年2回(※ただし新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2022年は12月の開催はありません。)

合格率 日本旅行地理(初級48.8%中級41.3%上級34.6%)

    世界旅行地理(初級50.5%中級28.9%上級66.7%)

観光英語検定

観光英語検定は英語力を身につけることを目的とし、外国人とのコミュニケーションを観光の分野を通してその運用能力を計る試験です。旅行を楽しみたい一般の方にも向いています。

試験内容は筆記・リスニングとも旅行、観光等に絞られており、出題の傾向は実際場面を想定したもので、観光に必須の文化(国内外・異文化)、地理、歴史の知識も必要です。

試験日 10月(新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から令和4年度は年1回の実施となります。)

合格率 3級45.5%、2級50.1%、1級6.7%(2021年度)

日本の宿 おもてなし検定

日本の宿おもてなし検定は「接遇によるおもてなし」のレベルを計ることができる検定です。お客様と応対するスタッフのインセンティブの向上と継続的なサービスのレベルアップを目的としています。ホテルや旅館などで接客業をしている人必見です。

試験内容は日本旅館におけるおもてなしの基礎と、日常業務の標準的な流れとなり、級毎にテキストも販売しています。

試験日 9月中旬

合格率 3級・2級共に49%(2021年度)

トラベルコーディネーター(TC)

トラベルコーディネーター(TC)とは旅行販売業務のあらゆる場面に対応できる知識・技能を持った「販売・接客のプロ」を養成・認定する制度です。インターネット学習で自分の学習ペースに合わせたコースを選択、演習し、最後に修了テスト合格で受講終了します。しかし2022年度を最後に終了することとなったため、2023年度の養成講座の開校はありません。

※現在当資格を保有されている方の資格は、引き続き有効

エリア・スペシャリスト(AC)

エリア・スペシャリストは特定の国や地域のスペシャリストを目指す講座です。修了試験に合格し、規定の要件を満たした方はエリア・スペシャリストに認定されます。「お客様に自信をもってご案内できる得意なエリアをつくりたい」「特定のデスティネーションにとどまらず、その周辺観光資源をエリア単位で広く学びたい」という方におすすめです。

海外旅行で人気の国や地域を8つのエリアに編成し、観光・地理、文化・歴史、自然、飲食・ショッピング、ビジネス・トラベルなど、海外旅行販売に欠かせない知識をエリア単位で習得することができます。

試験日 春・秋期ごとの期間内に1回

合格率 不明

TCSAインバウンド検定

TCSAインバウンド検定は訪日外国人旅行者に同行して、日本国内の旅を安心・安全・快適に満足感をもって体験できるように、適切なタイミング・適切な情報を提供し、旅行・移動をサポートする業務に従事するスタッフの知識・技能を図ることを目的に実施し、認定する制度で、初級のみ2021年より開始されました。

初級・中級(対象実務経験3年程度)・上級(対象実務経験7年程度)とあり、受験者の能力や経験によって受験可能級が異なります。初級は未経験の方から受験でき、インバンド業務に必要な知識や技能などを事前準備するのにもおすすめです。

試験日 12月上旬

合格率 不明

東京シティガイド検定

東京シティガイド検定は東京を訪れる旅行者に対して東京の魅力を紹介するために必要な知識の理解度を測る検定です。観光業に携わることを目指している学生にも取り組みやすく、実際就職後の仕事にも役立てることができます。

試験内容は東京の①観光事情②地理と産業③歴史④インフラ・環境⑤文化・建築で受験対策セミナーも実施しています。

試験日 1月中旬

合格率 62.6%(2020年)

世界遺産検定

世界遺産検定は世界遺産を通して、国際的な教養を身に付けることができる検定です。進学やビジネスで役に立つことはもちろん、旅好きの方であれば世界遺産を学ぶことでさらに深く旅を楽しめるようになります。

受けられる級のレベルはすべての世界遺産が範囲のマイスターから日本の全遺産と世界の有名な遺産32件のみの4級となり、問題の出題範囲や問題数によって級が異なります。2級〜4級の間はどなたでも受験が可能です。

試験日 7月上旬

合格率 マイスター45% 1級20% 2級53% 3級77% 4級85%(2019年)

まとめ

いかがでしたか?今回は観光・旅行業界の資格・検定について解説しました。観光・旅行業界での就職や転職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

あわせて読みたい

2025年JWG新人ガイド研修 受講生お申込み受付中

JapanWonderGuide (JWG)は、インバンド向けの旅行会社「株式会社羅針盤」が運営しており、大型バスによる団体旅行ではなく、欧米豪圏の個人旅行者を主なターゲットとしたツアーを展開しています。コロナが収束した後、団体でのツアーは減っていくと予測されているので、今後の、更なる少人数やプライベートツアー需要を見越した実践で役に立つノウハウを身につけることが出来ます。
▽詳細は画像をタップ▽

JapanWonderGuideでガイドを目指しませんか?

JapanWonderGuide(JWG)は「日本のガイドの質を世界一に」をスローガンに掲げるガイドコミュニティです。2020年から活動を開始し、全国通訳案内士等を中心に、現在は、3,400名を超えるコミュニティとなっております。

JWGの有料会員(KNOTTER, ノッター)にご登録いただくと、月額1,000円(税込1,100円)で、ガイディングやビジネスに活きる知識・スキルが身につく研修動画、E-Learningが見放題!有料コンテンツを無料でご視聴いただけます。
そのほか、人気観光施設の最新情報や裏話をお届けするJWG Live!の見逃し配信、各研修の割引などをご利用いただけます。

さらに、KNOTTER/フリーメンバーともに研修やイベント情報など、ガイドに役立つ内容がたっぷり詰まったメルマガを月に2回お届けします。
また、ガイド仲間を見つけ、交流できるFacebookグループにもご招待!情報交換の場としてお使いください。

【JWG会員でできること】

フリーメンバーKNOTTERKNOTTER+
料金無料月額1,000円
(税込1,100円)
14,000円※
(税込15,400円)
期間無期限毎月自動更新2025年8月31日まで
①メンバー限定Facebookグループご招待
②メンバー向けメルマガ受信
③JWG Live!見逃し配信
④JWG主催研修割引
⑤JWG交流会へご招待有料無料無料
⑥通訳案内研修
(3,500円)
無料無料
⑦JWG動画配信有料無料無料
⑧通訳ガイド保険
会員種別・会費について

通訳ガイド保険がついたKNOTTER+では、資格の保有の有無に関わらず、通訳案内業務が補償の対象となり、安心してガイドのお仕事ができます。
日本各地の観光地が外国人観光客で賑わいをみせております!ぜひこの機会にご検討ください。
※KNOTTER+の会費は加入月によって変動します

JWGでは、ガイドのスキルアップを目指す方や、ガイドに挑戦したい新人ガイドさんを応援します!

「学校の合間に」「週末だけ」でも大歓迎!
JapanWonderGuideと一緒に、ツアーガイドへの一歩を踏み出しませんか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました