海外のゲストとやり取りをしていると「車を取って欲しい」「レストランを予約して欲しい」等々のリクエストを受けるものです。
善意で力になってあげたいと思い行動した結果、「明日はやっぱり行かない」と言われてしまい、キャンセル料の連絡をしたら音信不通・・・というケースもよく耳にします。
ゲストのために、という思いは大事ですが、お金に関わるところはビジネスライクに対応したほうが、後悔しなさそうです。
「そういったリクエストは受け付けない!」という対応も一つですが、手数料をいただいて対応するというのも一つ。ゲストからすればお金を払ってでも助けて欲しいこともあったりします。特にお金を持っている方からしてみればそうした柔軟性も求められます。
事前に集金する場合の方法についてご紹介します。
Stripe
Stripeとは、アメリカに本社を置く、決済サービスです。利用者は会員登録不要でクレジットカード決済ができます。
請求リンクを送れば、後は支払ってもらうのを待つのみなので簡単です。
ただ、決済手数料が3.6%かかるのと、全額クレジットカードに返金したとしても3.6%はこちらの負担になるので注意が必要です。(返金時も3.6%徴収するようコミュニケーションしておくという手もあります)
PayPal
Paypalも、アメリカに本社を置く、決済サービスです。
基本的には、Stripeと同様、請求リンクを送れば、クレジットカードから決済してもらうことが可能です。ただ設定の問題からか、「アカウント登録を求められた」という声も利用していた時はゲストから何度か頂きました。
こちらも決済手数料は3.6%+40円程度がかかります。
Wise
Wiseとは、イギリスに本社を置く決済サービスで、2021年2月まではTransferwiseという呼称でした。
StripeとPaypalが決済サービスなのに対して、Wiseは送金サービスという位置づけです。
銀行送金は、多額の手数料が取られるのに対して、独自の送金システムを構築することで、大幅に抑えた手数料での送金が可能になっています。
お金を徴収するのではなく、逆に送金するときにも重宝します。
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銀行送金
伝統的なお金の集金方法は銀行送金によるものです。
ただ、難点は手数料が高いという事。送金手数料は銀行によっても異なりますが、1万円程度の料金を集金するのに銀行送金を使うと数十パーセントも手数料がかかってしまうので、個人間送金にはあまりお勧めできません。
上記を踏まえると、手軽さで言えばStripeかPayPalの口座を作っておき、そこで集金するのが一番ゲストに負担をかけずに集金できます。
交通や宿泊の手配で利益を出すことは旅行業に反するため注意が必要ですが、決済手数料も含めて料金を先に集金しておけば、とりっぱぐれるリスクを回避することが出来ます。
一点だけもう一つのリスクをお伝えしておくと、クレジットカードの決済においてはチャージバックという制度があります。
これは、カードを不正利用された場合に、チャージバック申請をカード保有者が行うと、支払いが凍結される(=利用者にお金は戻され、サービス提供者お金を受け取れない)というものです。
確かにゲストが利用した者であっても、申請すると、カード会社を介しての交渉になるため、こちらの言い分が届かないケースもあります。
チャージバックされることはあまりありませんが、リスクとして認識したうえで、決済サービスを利用しましょう。