現役ガイド300人に聞いた!通訳ガイドってどんな人!?

通訳ガイドの働き方

インバウンドの復活に伴い、俄かに観光ガイドの仕事にも注目が集まっています。

東京や京都等を歩くと、多くの外国人を見かけるとともに、外国人と一緒にいるガイドの姿を目にすることも増えているのではないでしょうか。

どんな人がガイドをやっているの?
どうやったらガイドになれるの?
ガイドの仕事の醍醐味は?
どんな時が楽しかった?どんな事件があった?

そんなガイドの実態に、アンケートを通じて迫ります!

―「全国通訳案内士とは?」-

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第2回は、「通訳ガイドってどんな人?」です。

第1回は「全国通訳案内士の業務の魅力に迫る」をお届けしましたが、第2回ではその担い手に迫っていきます。

Q.年齢と性別についてお答えください

何歳くらいの人がやっているのかというと、40歳以上が9割以上を占めています。

男女別にみると女性が若干多いのですが、60歳までは女性が多く、60歳を超えると男性が増えるというのも面白い傾向です。

20代、30代の方は少ないですが、だからこそ資格保有者は希少性が高いとも言えます。

(ゲストやエージェントから、若いゲストと目線の合うガイドを求める声も実際あります)

Q.主な居住地を選択ください

「ガイドが不足している」という声を聞きますが、エリアによって偏りがあることがわかります。

仕事量に相関しているというより、人口に相関している要素も大きく、外国人旅行者が多く訪れはじめている地域にはチャンスがあるかもしれません。

Q.専業・兼業どちらですか

専業・兼業を聞いてみたところ次のような結果でした。

半分以上が、兼業でガイドをやっているということで、まずは週末からというはじめ方も一つです。

Q.海外に1年以上滞在していたことがありますか?

全国通訳案内士といえば、「国家試験唯一の語学資格」と巷で認識されていると聞きます。海外での滞在経験がないとできないんじゃ、、、語学力が、、、と心配される方も多いかと思います。

そこで、海外滞在経験の有無を聞いてみました。
「語学ができるから資格を取った」という人もいるかと思いますので、実際に2023年にガイドとして活躍された方を対象に集計しました。

実際に、6割強の方が海外で1年以上の在住経験があるという結果でしたが、3分の一は在住経験なしにガイドとして活躍されているというのは勇気づけられる結果です。

海外に滞在されていた方は、仕事や学校で行かれていた経験を活かされているようでした。

Q.過去に働いていたのはどのような業界ですか

もう少し経歴をさかのぼって聞いてみました。

観光業を含む、サービス業バックグラウンドの方が多かったですし、教員・講師というのは語学を使うコミュニケーションの職業としてわかりやすいですが、メーカー・製造業出身の方が多いのも印象的でした。

メーカーや商社、金融等で海外経験を踏まえてご活躍をされている様子がうかがえます。

Q.ガイドになろうと思ったのは何歳の時ですか?

では、いつ、なぜガイドになろうと思ったのかを聞いてみました。

中学生・高校生のころからガイドになろうと思って、その想いを実現されている方もいらっしゃって力強さを感じました。

理由を聞いてみると海外との接点をきっかけに志したという声が多く聞かれました。

これから
これから

自分が海外旅行に行って経験した素晴らしい出会いをお返ししたいと思ったから。自分の向いている仕事たと思ったから。

きよっちゃんねる
きよっちゃんねる

大学時代のゼミの先生が日本滞在40年以上のアメリカ人教授で、日本文化を大変敬意を払っていて、しかも日本語(関西弁)英語二か国語をキラキラな眼差しでもって語っている姿を見て、自国の文化をしっかり語れて且つ海外から来てくださる観光客と地元の人々との交流の橋渡しをしたいと思い通訳案内士資格を取得する決意を致しました。

サツキ
サツキ

家族の都合で京都に引っ越すことになり、寺社を巡るうちに日本文化や歴史の魅力や奥深さに目覚め、その感動を世界の人とシェアしたいという気持ちになったため。また、アメリカ在住時、アメリカ人や他の国の方々にお世話になり、その時感じた感謝の気持ちを何らかの形で、日本を訪問される方々へ自分もお返しできたら嬉しいと考えたため。

匿名
匿名

日本に興味を持って来日してくれた方々に、できるだけたくさんの想い出を持ち帰ってもらえるよう、お手伝いができると素晴らしいと考えたため

Q.実際に全国通訳案内士の資格を取ったのは何歳の時ですか?

2018年までは、全国通訳案内士の資格を持っていないと有償でガイドをすることができませんでした。なので、現在活躍するガイドの方々は通訳案内士の有資格者が多くいますが、資格をいつ取って、ガイドを始めたのかも聞いてみました。

Q.実際に全国通訳案内士として活動を始めたのは何歳の時ですか?

実際にガイドとして活躍し始めた年を聞くと50歳を過ぎてから活動している方が現状多いようです。

Q.全国通訳案内士の資格を持っていてよかったと感じることはありますか?

ちなみに業務独占がなくなり、資格がなくてもガイドできるようになった今、「全国通訳案内士」の資格を持っていることの魅力についても聞いてみました。

匿名
匿名

それに向かって勉強したことで、実際に仕事を始める準備となった。ガイドになってから振り返ると、試験に受かるための勉強は、ガイドになるために必要な勉強だと思った。

匿名
匿名

通訳ガイドの仕事への矜持となっています。また、この資格を持っているという事で、旅行会社や個人のお客様にも私自身を知って頂く以前から信頼を頂けていると感じています。

じょんいち
じょんいち

資格を取って登録して観光庁のリストに載せて頂いたおかげで、今年に入って二、三ガイドのお話を頂いてデビューする事が出来ました。ガイドの少ない言語(ドイツ語)、また(有名観光地京都から近い)大阪在住なので、幸運が重なったとは思いますが、初めの一歩の資格取得が無ければ全て無かった話だと思います。有難いです。

匿名
匿名

特定の施設では無料又は割引で入場出来ること。また、資格があった方が無資格よりも仕事を得る機会が多いこと。

法改正により「資格のメリットが感じられない」という声もありましたが、「誇りだ」という声も多くあり、業務独占がなくなった今、ソムリエのように、資格者の方が活躍していくことで、資格を持つことの意味が世の中に伝わっていくのだと思いますし、現役通訳ガイドの頼もしさを感じることが出来ました。

今後ますますインバウンドは盛り上がっていくことが予想されます。 将来ガイドをやりたいなと思う方は、是非、今から全国通訳案内士の資格を検討してみてはいかがでしょうか。

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当記事は日本政府観光局「2023年度訪日旅行の旅ナカの満足度向上に資する人材育成および情報発信事業」の一環として、通訳案内士PRの為に、株式会社羅針盤が所有するアンケートデータをもとに作成した記事です。

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