杜(もり)の都と言われる“仙台”。
通訳案内士/通訳ガイドの皆さんは、宮城県をご案内したことはありますか?
東北エリアは足を運んだことがない…というガイドさんも多いはず。
今回は、通訳案内士の皆さんのために仙台発着の1日観光ルートをご紹介です。
仙台ってどうやって行くの?
宮城県の中部に位置する“仙台”は、人口約109万人の東北地方最大の都市です。
東京からは、東北新幹線で行きましょう。
東北新幹線ははやぶさ/こまち/やまびこの3種類。
東京-仙台間は、はやぶさで約1時間30分です。
関西方面の方は、新幹線でも行けますが関西空港,伊丹空港,神戸空港から仙台空港へLCCを使って行く方法をおすすめします。
通訳案内士/通訳ガイドのためのおすすめ行程
では、仙台スタートのおすすめ行程を見ていきましょう。
仙台にはバスや電車もありますが、1時間の本数が少なかったり、駅からが遠かったりもするので1日貸切タクシーでの移動をおすすめします。
仙台エリア
ホテルミートアップ-ずんだシェイク
仙台の名物といったら“ずんだ”。枝豆やそら豆をつぶした緑色のペーストをずんだと言います。
ホテルが仙台駅周辺であれば、ぜひ飲んでほしいのが“ずんだシェイク”。
“えだ豆-Edamame”は知っているゲストも多いので、すすめてみるのも面白いでしょう。
後にご紹介する松島でも飲むことができますよ。
瑞鳳殿
仙台駅から車で約10分、るーぷる仙台バスを使うと約15分のところに位置しています。
仙台藩祖、伊達政宗をはじめとする伊達家3藩主の霊屋。1931年に国宝に指定されています。
細部まで丁寧に作り込まれた豪華な瑞鳳殿に、ゲストもうっとりするでしょう。
※階段や坂も多く、車椅子やベビーカーなどの利用は困難なので要注意です。
瑞鳳殿
【開館時間】2月1日~11月30日 9:00~16:50(最終入館時間16:30)
12月1日~1月31日 9:00~16:20(最終入館時間16:00)
【観覧料金】一般・大学生 570円
高校生 410円
小・中学生 210円
【所要時間】約1時間
大崎八幡宮
瑞鳳殿から車で約12分、るーぷる仙台バスを使うと約30分のところに位置しています。
大崎八幡宮は安土桃山時代の日本唯一の遺構であり、杜の都仙台の総鎮守です。
住宅地にどんと現れる鳥居が大迫力で、伊達政宗公の「家臣や仙台城下に暮らす庶民の幸せを願う想い」が込められていました。鳥居の「八幡宮」の八の字が鳩になっているのも、平和の象徴を意識しているからでしょうか。
※正面から入ると階段が続きますが、駐車場からだと階段は登る必要がありません。
大崎八幡宮
【参拝時間】
【参拝料】なし
【所要時間】約1時間
ランチ
仙台のランチと言ったらやはり牛タンをおすすめします。
また、宮城県沿岸部は海の幸も絶品です。
【貸切タクシーの場合】
松島に向かう道中でランチにしましょう。
大崎八幡宮から松島までは、車で約1時間。
松島寄りにはなりますが、利久は様々な牛タンメニューに加え、海が近いので海の幸も堪能することができます。肉好きも魚好きも満足できるお店です。
牛たん炭焼 利久 松島店
【営業時間】ランチ11:30-15:00 ディナー15:00-22:00
【定休日】 無
【座席数】 58席
【電話】 022-355-0910
(混雑するため電話で席の確保をおすすめします)
【公共交通機関の場合】
仙台市バスを使って仙台駅に戻り(約30分)、JRで松島海岸駅まで約30分です。
松島駅までは約20分ですが、駅から次の目的地まで結構歩きます。
仙台駅でランチをとってから松島へいきましょう。
仙台駅3Fにある、すし通り、牛たん通りがおすすめです。
宮城の有名店が軒を連ねています。選択肢があると、ゲストのリクエストにも応えやすいですよね。
※松島海岸駅で下車すると、上記の牛たん利久は徒歩3分です。
松島エリア
午後からは、日本三景のひとつと言われる宮城県松島町へ。
松島湾に浮かぶ島々はおよそ260島。リアス式海岸も美しく、大自然を堪能することができます。
THE観光地なので、おみやげ屋さんやおいしいグルメを食べ歩くのも楽しいエリアです。
2011年東日本大震災では、たくさんの島々のおかげで松島町を襲う津波は他の三陸沿岸に比べると被害が小さかったそうです。
笹かまぼこ焼き体験
時間に余裕があればちょっぴり寄り道をして、名物笹かまぼこを焼く体験もおすすめです。
じっくり焼き、時間をかけるほど愛情が湧いてくる笹かまぼこ。焼き立てあつあつの美味しさは言葉にできません。 同時に、こちらでずんだシェイクも飲むことができます。
※牛たん利久から徒歩2分です。
菓匠三全 松島寺町小路店
【営業時間】9:00-18:00
【定休日】 無し
【所要時間】約30分
瑞巌寺
牛たん利久から徒歩約10分のところに、瑞巌寺の入口が見えてきます。
松尾芭蕉の「まつしまや ああまつしまや まつしまや」の句は、通訳案内士/通訳ガイドの皆さんであれば知っていますよね。
あの松尾芭蕉も参拝した瑞巌寺は、平安時代の創建です。
伊達家の菩提寺であり、ところどころに日本の自然美を感じさせる豪華な絵画がほどこされています。
瑞巌寺
【拝観時間】月によるので、HPにてご確認ください
【拝観料】 大人 700円 小人 400円
【所要時間】約1.5時間
円通院
瑞巌寺のすぐ横に位置していて、公道に出なくても行くことが出来ます。
円通院は、臨済宗妙心寺派の寺院のひとつです。境内のお庭がとても素敵で、その歴史は約350年前から。
日本庭園は、特に紅葉の季節が人気で、日本中から観光客が訪れます。
また、境内のいたるところには苔も配しており苔寺としても名をとどろかせています。
円通院
【拝観時間】4月~10月下旬 8:30-17:00
10月下旬~11月 8:30-16:30
12月~3月 9:00-16:00
【拝観料】300円
【所要時間】約30分
松島島巡り観光船
円通院から約7分海の方へ歩くと、観光船乗り場があります。
時間に余裕があれば、観光船で松島の島々を海の上から楽しむことをおすすめします。
船旅は約50分。乗車券販売所で受付が必要です。
船内ガイダンスと共に島を眺めると、新しい景色や発見に出会えます。
船に乗らなくても、沿岸から海や島を眺めることができますよ。
松島島巡り観光船
【運行時間】9:00-16:00(1時間に1本)
【運賃】大人 1,500円 小人 750円
【所要時間】50分
仙台へ
公共交通機関の場合、仙台へは、JR松島駅か松島海岸駅から帰ります。
JR松島駅へは、約20分歩きますが道中お土産屋さんもあるので退屈はしません。
いかがでしたでしょうか。
仙台での夕食を尋ねられた場合は、ぜひ旬のものをご案内ください。
宮城県は山にも海にも恵まれており、季節によって山菜やせり、ホヤや牡蠣などをおすすめするのもいいかもしれません。
仙台の街なかはアーケードになっているので、お店も豊富にありますよ。
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