通訳ガイド/通訳案内士をしていると、突然のリクエスト等で、自分の下見等だけでは間に合わないことが多々あります。
慣れないエリアに行くのに、ベジタリアン料理を希望されてて、
どの店行ったらいいのかわからない・・・
そんな時に持つべきものは、仲間です!
そして、インターネット上では、facebookのグループをはじめ、掲示板など、顔を知らない他人に尋ねることができるコミュニティも沢山あります。
これを活かさない手はありません。
中には、「自分の商売道具だから」と表に出さない方もいますが、
結構シェアしてくれる方も多く、世の中捨てたもんじゃありません。
ただ、「〇〇について教えてくださいー!」という投稿もよく見かけます。
社会人に置き換えると、新人がよく怒られるパターンの例です。
誰かに質問する際には、最低限のマナーとポイントを押さえていきましょう。
1.まずは自分で調べる
当たり前ですが、まずは自分で出来る限り調べてみましょう。
Google検索一発でわかることを質問するようでは、通訳ガイドとしての信頼性も損ないます。
教えてもらうより、調べることで、周辺の情報の勉強にもなります。
・・・とはいえ、調べる時間がないこともあります。
その場合は、一言断りを入れると、聞かれた側にも状況は伝わると思います。
2.自分の持っている情報を共有する
調べた上でわからなければ、聞きましょう。
この際には自分の持っている情報を共有した上で、何がどうわからないのかを具体的に質問できるとよりよいです。
質問したい背景情報
いつの、どんなゲストから、どんなリクエストを受けていて、
一生懸命調べているのかなどを共有することで、
急いでいるのかどうか、また、他に気をつけたほうがいい点なども、
見えてくることがあります。
質問する時点で、わかっていない分野の内容だということを自覚し、
背景の情報もきちんと質問の際に伝えましょう。
そうすることで質問がとんちんかんでも拾ってもらえます。
調べてわかっている情報
そして、最初に調べた内容等についても共有しましょう。
「〇〇で調べたら、△△まではわかったけど、困ってます」
中には、そうしたことを書かず、「〇〇はどうですか?」と書かれて、
「それは知ってるんですけど、、、」とか返している人を見かけます。
知ってるんだったら先に書け!
知ってたとしても、せっかく返信くれたなら、ありがとうございます! だろう、と。
中には、調べた内容自体が、
他の人にとってはタメになる情報であることもあります。
Give & Take、むしろ Give & Giveするくらいの精神で臨みましょう。
そうしたら、こんなのもありますよ、と情報が集まってきます。
3.集めた情報及び結果を共有する
そして、最後に、質問は回答をもらっておしまいではなく、
その後の共有までをしっかりしましょう。
「みなさんから、□□、△△のようなアドバイスをいただいて、
当日は〇〇してみた結果、ゲストがとても喜んでくれました。
ゲストにはxxのようなことが特に好評だったようです」
ちゃんと最後に共有している方を見ると素敵だなぁと感じますし、
この方が困っていたら、また情報を提供していきたいな、と思うのが人かと思います。
まとめておくと、次に同じようなケースに遭遇した人のタメにもなりますよね。
4.普段から自分の持っている情報を共有する
質問時のマナーは以上ですが、
急に自分が困った時だけ助けてもらおうと思っても都合がよすぎます。
日頃から自分の持っている情報を積極的にシェアしていると、
何かあった際にもきっとみんな気持ちよく情報を提供してくれることでしょう。
鮮度が大切な情報も多く、
ガイド仲間で情報を共有しあっていくことはゲストサービス上とても大切なことだと思います。
気持ちのいい情報交換をして、
みんなで日本の観光を盛り上げていけるといいですね!
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