研修概要
近年、著しく増加傾向にあるハイエンドトラベラー(特にインバウンドの富裕層)は、ユニークなアートの知識と体験を求めています。
富裕層にとってアートは文化的常識の一つであり、通常の会話の中でも自然に話題に上ります。
彼らの多くは熱心なアート鑑賞者であり、さらにアート・コレクター(特に現代美術)の場合もあります。
こうした ハイエンドトラベラーを迎えるため、ガイドをする方々も基本的な知識と最新のアート情報を知り、的確に旅行者の要望に応える必要があるのではないでしょうか。
ハイエンドトラベラーを担当するガイドの方々のための、アートガイド講座を開設します。
特徴
- 過去 30 年間、現代美術の企画、展示、講演、教育等を手掛けている N&A が主催・運営します。
- 講師陣は、アート及び観光などの分野で活躍する専門家です。
- 講義のみならず、美術館やギャラリー等を実際に訪問し、関係者からより具体的な話が聞けるほか、来訪マナーなど実地体験ができます。
- さらに、この講座ならではの強みが、“アート界とのネットワークづくり”です。オンラインとオフラインの講座の中で、講師と生徒のコミュニティを作っていきます。
スケジュール
レクチャーテーマ | 日時 | 講師 |
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ハイエンドトラベラー×アート ・ハイエンドトラベラーとは? ・ハイエンドトラベラー向けアートツーリズムの可能性 ・日本現代美術の歴史・現況をめぐり、基本的なアート情報やキーワードなどを紹介 | 11月10日(水) 19:30-21:00 | 南條史生 + 今泉愛子 |
アートの基本を見る ・ハイエンドトラベラーにアートをガイドする際、知っておくべき基本知識とは ・アートインダストリーのマッピング(構造と特徴・現状) ・アートコレクターやパトロンが知るアートインダストリーの知識と解説 | 11月24日(水) 19:30-21:00 | 南條史生 + 塩見有子 |
ハイエンドトラベラーがときめいた日本の現代アート ・ハイエンドトラベラーに日本現代アートをガイドする際の心得 ・海外から見た国内の魅力的なアートサイト ※通訳あり | 12月8日(水) 19:30-21:00 | ソフィー・リチャード + 南條史生(コメント) |
ハイエンドトラベラーが求めるガイドとは ・エキスパートから聞くハイエンドトラベラーのニーズ ・中国のハイエンドトラベラーが期待すること | 12月22日(水) 19:30-21:00 | 袁静 + 沓名美和 + 南條史生 |
アートサイトを訪問する(現地訪問予定) ・ハイエンドトラベラーが共感しやすい世界観に触れる ※交通費、入場料等、各自負担 ※ただし、新型コロナウイルス感染状況により、オンラインに変更する可能性があります | 1月12日(水) 日中を予定 | 南條史生 + ゲスト(未定) |
日本の現代アート、私ならこうガイドします ・講座修了にあたって、オリジナルなアートツアーを構想し自由な形式で発表する | 1月26日(水) 19:30-21:00 | 南條史生 + ゲスト(未定) |
※受講メンバーとN&Aを結ぶFacebook上のコミュニティを設定します
※各レクチャー終了後に300文字程度のレポートをご提出いただきます。加えて、最終回レクチャーを修了することで、修了証を発行します。
※受講はオンライン・オフラインのご要望に応じて調整いたします。
講師紹介
南條史生
N&A 代表取締役/森美術館特別顧問
1949年東京生まれ。1972年慶應義塾大学経済学部、1977年文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。1978-86年国際交流基金、1986-90年ICAナゴヤディレクター、1990年-2002年及び2014年-エヌ・アンド・エー(株)代表取締役、2002-06年森美術館副館長、2006年11月-2019年同館館長、2020年-同館特別顧問。
今泉愛子
グランド ハイアット 東京 チーフコンシェルジュ
レ・クレドール ジャパン ヴァイス プレジデント
成蹊大学卒業後、イギリスにてホテルツーリズムマネージメント学ぶ。その後The Ritz Londonでレセプション業務担当。2004年グランド ハイアット 東京に入社。2008年からコンシェルジュ。2012年にはコンシェルジュの世界的組織『レ・クレドール(Les Clefs d’Or)』会員となる。2015年グランド ハイアット 東京 チーフコンシェルジュに就任。現在、『レ・クレドールジャパン』バイスプレジデント。国内外のコンシェルジュのネットワークの拡充、後進の育成、国内でのコンシェルジュに対する認識を高めるための活動にも従事している。
塩見有子
NPO法人AITディレクター
イギリスのSotheby’s Institute of Artにて現代美術ディプロマコースを修了。AITでは、アーティストやキュレーター、ライターのためのレジデンス・プログラムや現代アートの教育プログラムMADを始動させたほか、メルセデス・ベンツやマネックス証券、日産自動車ほかの企業とのアート・プログラムについて、コンサルティング、マネジメントを行う。その他、財団や企業等の委員やアドバイザー、審査員などを務める。
ソフィー・リチャード
美術史家/著述家
仏プロバンス生まれ。ロンドン在住。エコール・ド・ルーブル、パリ大学ソルボンヌ校で美術史を学び、修士号を取得。英語で出版したガイドブックの日本語版『フランス人がときめいた日本の美術館』が美術ファンの間で評判になり、BS11でTVシリーズ化される。日本美術の魅力を欧米諸国へ発信する活動が評価され2015年度文化庁長官表彰文化発信部門を受賞。
袁静
行楽ジャパン 代表取締役社長
上海市生まれ。北京第二外国語大学卒業。早稲田大学アジア太平洋研究科修了後、日経BP社に入社し日本で10年間を過ごす。帰国後、日本の魅力を中国へ伝えようと2007年より上海にて事業を展開し、2015年より日本拠点を設立。現在、上海と東京にオフィスを構え、中国での日本の観光PRに活躍する。著書に『日本人は知らない中国セレブ消費』、『中国「草食」セレブはなぜ日本が好きか』がある。観光庁インバウンド地方誘客促進専門家、一般財団法人自治体国際化協会プロモーションアドバイザーとしても活動している。
沓名美和
魯迅美術学院現代美術学科教授/多摩美術大学 客員教授
愛知県生まれ。中国、魯迅美術学院現代美術学科教授。多摩美術大学客員教授。韓国、弘益大学で修士課程を修了後、韓国の美術館に勤務。2019年、中国、清華大学博士課程修了。同大日本研究センター主任研究員。東アジア文化芸術の専門家として外交行事にも携わる。キュレーターとしても活動。
受講料
200,000円 →120,000円(税込・全6回・3ヶ月)
※今回のみのモニター価格です。既にお支払いいただきました方々には、差額を返金いたします。
※美術館入館料、交通費など実費は別途
対象者
旅行関連業務従事者、アートツーリズムに興味がある方を対象とします。特に資格などは不要です。
募集人数
20 名 (定員になり次第締切ります。最低実施人数:5 名)
申込締切
2021 年 11 月 8 日(月)
会場
N&Aアートサイト
目黒区上目黒 1-11-6 (中目黒駅から徒歩 5分)
※オンラインの場合はURLを送付します。
主催・運営
N&A (エヌ・アンド・エー株式会社)
お申し込み
下記カレンダーより11/10をお選びください。
ID | 予約日時 | カレンダー | 状態 |
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