イギリスのパブ、イタリアやスペインのバル、ドイツのビアホールとくれば、日本では居酒屋。気の合う仲間と気軽に立ち寄れる、なくてはならない大人のオアシスですね。
ただ、最近の居酒屋はチェーン店化が進み、メニューも雰囲気もどこもあまり違いがないように感じます。古き良き日本の居酒屋文化を、外国人にも体験してもらいたい!そこで今回は、東京駅や神田駅周辺の◯◯横町とはちょっと違う、渋くて個性的な老舗居酒屋5軒をご紹介します。外国人をたくさん案内される通訳案内士さんたちに通訳ガイドの参考になれば嬉しいです。
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みますや(神田)
1905年(明治38年)に創業し、現在の建物は1923年に建てられたものです。第二次大戦の東京大空襲のさなか、店の周囲が火災に見舞われるなか、 この店の常連たちはバケツリレーで店への延焼をくい止めたといいます。居酒屋ファンの間では「東京最古の居酒屋」として有名です。料理は、ほとんどが素朴で家庭的な味。日本酒の品揃えも豊富です。
【住所】東京都千代田区神田司町2-15-2
【電話番号】03-3294-5433
【営業時間】11:30-13:30 17:00-22:30(L.O.22:20)
【定休日】日曜・祝日
赤津加(秋葉原)
1954年創業のこちらは、東京・秋葉原の喧騒からほんの少し離れたところにある、黒板塀で囲まれた一軒家のような佇まいのお店。コの字型のカウンターをお客様が囲み、目の前で温められた熱燗を振る舞う昔ながらのスタイルを継承しています。人気メニューは、30年以上前から続く「鶏もつ煮込み」です。
【住所】東京都千代田区外神田1-10-2
【電話】03-3251-2585
【営業時間】[月~金] 11:30-13:30 17:00-22:30 [土] 17:00-21:30
【定休日】日曜、祝日、第1・3土曜
ふくべ(日本橋)
東京八重洲口に1938年創業のこちらは、全国の日本酒がそろう老舗。つまみのメニューは日本酒のアテといったものが中心です。肉類はなく、魚の干物、野菜、おでんなどがラインナップされています。小さなテーブル席とどこか懐かしい背もたれのれない椅子が、隣の人との距離を自然と近づけ、初対面同士でもつい酒を酌み交わしたくなります。
【住所】東京都中央区八重洲1-4-5
【電話】03-3271-6065
【営業時間】[月~金] 16:30-22:15(L.O) [土] 16:30-21:15(L.O)
【定休日】日曜、第2・4土曜
いづみや(東京駅八重洲口)
江戸時代から中央区湊あたりで商売を続けた酒問屋「いづみや」からの暖簾分けで、1947年に今の地で創業した老舗居酒屋です。新鮮な魚、旬の食材を毎日築地から仕入れ、地酒や焼酎など酒処ならではの品揃えです。近代化が進みチェーン店が多く出店している八重洲にあって、70年も続いているのには、鮮度抜群のお刺し身とプロの仕事を感じられる美味しい焼物があってのことです。
【住所】東京都中央区日本橋3-3-3
【電話番号】03-3271-2939
【営業時間】16:30-23:00
【定休日】日曜日・祝日
お多幸本店(日本橋)
1923年に創業し、2002年に銀座から日本橋の地に移転してきたお多幸本店。関東風のおでんを提供するお店で、連日常連客でにぎわっています。せっかくならば、日本橋らしい具材をいただいてみたいものです。はんぺんやさつまあげは、320年余の歴史をもつ老舗神茂(かんも)の品。いちばん人気の「とうめし」に使われる豆腐は、1907年創業の人形町双葉のもの。おでんのほかに、刺盛り、焼鳥や手造りつくねなどの鶏料理まで幅広く居酒屋メニューが揃います 。
【住所】東京都中央区日本橋2-2-3 お多幸ビル
【電話】03-3243-8282
【営業時間】[月~金] 11:30-14:00(L.O.13:15) 17:00-23:00(L.O.22:15)
[土・祝] 16:00-22:30(L.O.21:45)
【定休日】日曜日
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