研修講師インタビューVol.3 :現代建築講師 大平和彦さん

現代建築講師インタビューインタビュー

JapanWonderGuideでは、通訳案内士/通訳ガイドのための専門分野に特化した研修を、特別講師をお招きして催行しています。研修を受講する前に講師の方々の魅力を知ってもらいたいと思い、研修講師にインタビューをして記事にしました。

第3回目は、1月23日(土)に開講される【現代建築講座】の講師をつとめてくださる大平和彦さんにお話をうかがいました。

現代建築講師

大平 和彦(おおひら かずひこ)さん
主に鉄道にかかわる建築の営繕業務に従事。設計・保守・工事監理など幅広く建物にかかわる仕事を行う。近年はオリンピック開催時期に合わせた駅改修プロジェクトに携わっている。

Q.建築の道を志すきっかけはあったのでしょうか

私は生まれが香川で、大学で東京に出るまで、瀬戸内海がずっと身近にありました。夕方、ぼんやりと海を見つめていると、海の「空間」としての巨大さ、一歩足を踏み入れると飲み込まれてしまうような恐ろしさにいつも心を動かされます。
また、地元の海は埋め立てコンビナートだったので、自然物と人工物の明確な境目があります。全く異質の世界が隣接していると気付いた時、とてもワクワクしたのを覚えています。瀬戸内の海、それが私を惹きつけた最初の「空間」だったのかもしれません。いつかその空間をもっと理解したいと思うようになり、建築に興味を持つようになりました。

Q.今回は講座でたくさんの建築家をご紹介いただきます。大平さんご自身が好きな建築家さんはいらっしゃいますか

「海の博物館」などで有名な内藤廣さんの考え方が個人的には好きです。彼の有名な言葉に「モダニズム建築は天から降ってくるが、バナキュラー建築は土から生えてくる」があります。この言葉の意味はまた講座でもご説明しますが、バナキュラー建築とは、「その土地に根付いた固有の建物」という意味。土地や文化からの干渉を受けない普遍性を持つモダニズム建築に対して、土地の固有性を意識しながら時代に逆行することなく、新しい意匠を生み出そうとする内藤さんの価値観に魅力を感じます。

Q.どのような方にこの講座をお勧めされますか

近現代建築史の流れが理解できれば、現代の建築家の作品がどのようなものかより理解できるようになります。前時代の批判や反省が次の時代の建築に生かされていくからです。体系的に建築を学ぶことで、自分でも建築を語れるくらいになりたいと思う方には、特におすすめです。また、写真素材を多く使っていますので、目で見て楽しめる講座にもなっています。もちろん専門的な建築用語を知らなくてもご参加できます。ご質問もお気軽にどうぞ。

スタッフよりひとこと

ひとつひとつの質問に、丁寧に向き合って応えてくださった姿がとても印象的な大平さん。講座でも、丁寧に受講者さんと向き合って教えてくださるんだろうなと伺えるインタビューでした。
現代建築への苦手意識が強いという通訳案内士/通訳ガイドさんも多いと伺います。大平さんの講座なら、視覚的にも楽しめる内容になっているため、楽しく学べること間違いないでしょう。2021年、新しい分野を学んで得意を増やしませんか。

見逃し配信もあるため、開催日時に都合が合わない方もぜひご参加お待ちしております。

大平さん、ご協力ありがとうございました!

次回もどうぞ、お楽しみに!

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