日本海に浮かぶ「佐渡島」。
通訳案内士/通訳ガイドの皆さんは行ったことがありますか?
実はこちらの島に、外国人が多く訪れる時期があります。
それは「アース・セレブレーション」という国際芸術祭がある8月。
こちらのイベントに行く予定の外国人ゲストと会うかもしれません。
イベントと共に、佐渡島のおすすめスポットを紹介できたらゲストも嬉しいはずです。
今回は隠れた人気スポット、新潟佐渡島のおすすめスポットをご紹介します。
アース・セレブレーションとは
このイベントは、世界的に有名な和太鼓パフォーマンス集団「鼓童」と佐渡市が主催する音楽祭です。国内外の舞台芸術の才能が結集されます。
米国ニューヨークタイムズ紙に「日本で最先端のワールドミュージックイベント」と評されたことや、「国際交流基金地球市民賞」や「ティファニー財団賞・伝統文化大賞」等、多数の賞を受賞したこともあります。
30年続けてきたこのイベントは2018年に、日本紹介サイト「japan-guide.com」で「訪日外国人の旅行先満足度 No.1」に選ばれました。
あまり日本では有名になっていないかもしれませんが、毎年このイベント目当てに佐渡島を訪れる外国人は多いです。
アース・セレブレーション2020
【開催日程】8月21日-23日
【ホームページ】https://earthcelebration.jp/
佐渡島への行き方
佐渡島には新潟港や直江津港から船を利用して行くことができます。
今回は新潟港を利用する場合の行き方をご紹介します。
新潟港へは新潟駅万代バスターミナルから「朱鷺メッセ・佐渡汽船線 佐渡汽船行」のバスで約15分。
船は2種類で、カーフェリーとジェットフォイルがあります。
【カーフェリー】
・車を乗せることができる
・一番安い等級で片道2,550円
・所要時間:約2時間半
【ジェットフォイル】
・片道6,640円
・所要時間:約1時間
新潟港からは両津港という港に到着します。
佐渡島を楽しむ方法
佐渡島は日本の中で沖縄本島に次いで大きく、東京の1.5倍の大きさがあります。
とても広大であるため、公共交通機関を使うと観光の効率が悪くなってしまいます。
そのため、「レンタカー」で回ることをおすすめします。
歴史的に重要なものや雄大な自然など、見所がとても多いため、自由に見たい場所を回るためにもレンタカーは必須です。
1. ミシュラングリーンガイドに載っている「二ツ亀海水浴場」
はじめのおすすめは、島の最北端にある「二ツ亀海水浴場」。
この二ツ亀海水浴場は干潮時には離れ小島への道ができ、満潮時にはその道がなくなるという珍しい景色をもつ穴場絶景スポットです。
日本の快水浴場100選に認定され、そしてミシュラングリーンガイドにも登載されている、新潟でも指折りの透明度を誇るビーチです。
泳がずともとても素晴らしい景色を見ることができるため、大自然が好きなゲストにおすすめです。
二ツ亀海水浴場
【交通アクセス】両津港から車で約50分
【販売】海の家一軒あり(飲料、パン、菓子、アルコール類 等)
2. 島内に30棟以上ある「能舞台」
日本の能舞台の3分の1以上が佐渡にあると言われています。
なぜこんなにも能舞台があるのでしょうか。
それは能の大成者である世阿弥が島流しで佐渡に来たことが始まりで、次は江戸時代に能役者の息子である大久保長安が金山奉行として派遣されたことで佐渡の能文化が発展しました。
佐渡島には30棟余りの能舞台があり、今でも8棟ほどが現役で使われています。
中でも1864年に再建された大膳神社は、佐渡に現存する最古の能舞台と言われていて、茅葺き寄棟造りは、その気品と周辺の景観とが相まって、観光スポットとしても人気があります。
現在でも、毎年行われる能を見に、多くのファンが佐渡を訪れています。
地域に根付く日本伝統文化を感じられるスポットとなっているため、外国人ゲストの喜んでくれることでしょう。
大膳神社
【交通アクセス】両津港より車で約35分
3. 人の手で山を割った!?佐渡金山の「道遊の割戸」
佐渡には過去、金が出るとして採掘されていた山があります。それが佐渡金山です。
1601年に発見されて以来、江戸幕府の重要な財源になったこの金山の採掘現場や坑道を見ることで先人たちの凄みを感じることができます。
この写真を見ると、山が割れているのがわかります。
機械などない時代に発見された佐渡金山は、人の手掘りで採掘が進められました。
鉱脈に沿って掘り進め、終いには山を割るほどに削ってしまったのです。
外国人ゲストも、この事実に驚いてくれることでしょう。
また時代が進み、山の下部は機械で掘り進められたため、広い坑道があり採掘が続けられました。
道遊の割戸
【交通アクセス】両津港から車で約50分
4. まるでラピュタ!「北沢浮遊選鉱場跡」
佐渡にはジブリの「天空の城ラピュタ」を思わせるような、ジブリ好きな外国人にぴったりの場所があります。
それが「北沢浮遊選鉱場跡」です。
当時の鉱石処理鉱量は1ヶ月で5万トン以上あり、その設備規模は「東洋一」と謳われました。
崩れかかった巨大なコンクリートの建造物に緑の蔦がからまる景観は、ラピュタの世界を思わせるでしょう。
北沢浮遊選鉱場跡
【交通アクセス】両津港から車で約50分
5. 砂金採り体験ができる「佐渡西三川ゴールドパーク」
上記の佐渡金山跡地から車で約40分ほど行くと、砂金採り体験が出来る施設「佐渡西三川ゴールドパーク」も魅力的です。
ゴールドパークでは砂金採り体験ができます。
砂の中からきらっと光る金を見つけたときは興奮すること間違いなしです!
採れた金は持ち帰ることができるので、お土産にするのもおすすめです。
佐渡西三川ゴールドパーク
【営業時間】 3-4月,9-11月 8:30-17:00
5-8月 8:30-17:30
12-2月 9:00-16:30
【定休日】無休
【入館料】大人800円,小人700円(砂金採り体験料を含む)
【交通アクセス】両津港から車で約45分
6. タイムスリップしたかのような「宿根木の町並み」
過去に廻船業の基地として栄えた場所で、その古い町並みが未だに残す「宿根木の町」。
一度入り込むと迷路のような小路に冒険心をくすぐられます。
こちらは船大工の町であるため、家の外壁は船の廃材を利用して作られている家も多いです。
町をのんびり散歩しているだけで、素敵な発見がありそうな場所です。
ゆったり日本古来の趣を感じたいゲストには特におすすめです。
宿根木の町並み
【交通アクセス】両津港から車で約1時間10分
7. ボートとは一味違う「たらい舟体験」
佐渡での有名なアクティビティと言ったら、たらい舟体験です。
写真のように、まさにたらいに乗って、ゆらゆらと海を進むことができます。
操作もさせてもらえるのですが、意外と漕ぐのが難しいです。
地元の方は漁をするときにこのたらい舟を使って、サザエやアワビをとっています。
外国人ゲストにとって貴重な体験となるため、おすすめしてみてはいかがでしょうか。
たらい舟力屋観光汽船
【営業時間】 3月-10月下旬/8:20-17:00
10月下旬-11月下旬/8:20-16:30
11月下旬-2月/9:00-16:00
【定休日】無休
【体験料金】たらい舟:大人500円・小人300円
最後に
外国人ゲストにはアース・セレブレーションが有名ですが、ここまで見てきたように佐渡にはそれだけじゃない見所が多くあります。
ここで紹介したスポットはほんの一部。
まだまだ見るべき観光スポットはありますので、通訳案内士/通訳ガイドの皆さんもお気に入りの佐渡を見つけて、ゲストに紹介してみましょう!
コメント
僕も佐渡島に行きました!
たらい舟がとても楽しかったです!