夏といえば七夕や海開きなど楽しいイベントが盛り沢山ですが、その中でも「夏祭り」は多くの人にとって「夏一番の楽しみ」と言っても過言ではないのではないでしょうか。
夏祭りの際に路上に並ぶ屋台などは、日本を訪れる外国人にとって目新しく文化の違いを肌で感じる場面です。そんな興味津々な外国人の方々に、そつなく英語で夏祭りについて説明できれば、感謝されること間違いなし!
この記事を読み進めれば「夏祭り」関連の英語の説明をマスターできます。
【この記事を書いているのは…】
由美ギルバート
日英ハーフながら英語が話せず、コンプレックスを抱え10代を過ごす。
ニュージーランド留学を経験し、その後外資企業に勤めTOEIC985点取得。
長野県白馬村でインバウンド系旅行会社に勤め、オーストラリア人の誘致に携わったのち、イギリスに渡り現地旅行会社で勤務。
現在はWebライターとして、英語に対する無類のパッションを共有すべく執筆活動しているアラフォー。
「夏祭り」は英語で何と言う?
それではまず日本の「夏祭り」をどのように説明できるか、いくつか例文を見てみましょう。
日本の「夏祭り」の内容とは
Most summer festivals are held between July to August.
ほとんどの夏祭りは7月から8月にかけて行われます。
The size of festivals varies from small ones run by local communities to big ones run by cities that usually come with impressive fireworks displays.
その規模は小さな地域によるものから、たいていは見事な花火大会がある市による大きい規模のものまであります。
日本の「夏祭り」はなぜあるか
Summer festivals originally had meanings like praying to gods for a good harvest, but nowadays the origins of summer festivals aren’t recognized so much.
夏祭りはもともと豊作を神々に祈願するなどの意味がありましたが、現在では夏祭りの起源はさほど認識されていません。
Many of them are held as an annual event for people to celebrate the season and have a good time.
多くが毎年恒例のイベントとして、季節を祝い楽しむために行われています。
日本の「夏祭り」で見られるもの
At summer festivals, you will usually find food and game stands, and many people wear a casual kimono called “yukata”.
夏祭りでは、たいてい食事やゲームの屋台や、多くの人が浴衣と呼ばれるカジュアルな着物を着ているのが見られる筈です。
「祭り」の起源を英語で説明
もともと「祭り」の起源は何か、背景にある「厄除け」という考えも含め、以下のような説明があります。
日本の「祭り」の始まりとは
From ancient times, festivals have been strongly associated with people’s lives in Japan.
古代よりお祭りは、日本の人々の生活に深い関わりがありました。
The Japanese word for festivals, matsuri (祭り), is originally derived from “祀り(matsuri)”, which has the same pronunciation but means enshrine or worship.
日本語でお祭りを指す「祭り」は、もともと同じ発音である「祀り」に由来していて、「まつる」または「崇拝」という意味があります。
Matsuri used to be a ritual for thanking gods and deities in nature.
以前、祭りは神や自然の神々に感謝する儀式でした。
The fundamental concept is called Animism, which is from the Japanese religion Shinto that regards the existence of deities everywhere in nature.
基本的な概念はアニミズムと呼ばれ、日本の宗教である神道の「神々は自然の中のあちこちに存在している」という考えがもとになっています。
「厄除け」を英語で
During summer, festivals were held to ward off any bad influences throughout the country.
夏の間、お祭りは厄除けのために全国各地で行なわれました。
Just like today, people in olden times suffered from plague, typhoons, floods, and damage caused by pest insects on their farms in summer.
現代と同じで昔の人も伝染病、台風、洪水、夏の害虫による農園への被害に苦しめられました。
People believed these damages were caused by divine punishments and started the festivals to propitiate the deities.
人々はこのような被害は神からの罰だと信じていて、神々をなだめるためにお祭りを始めました。
「お盆」を英語で説明
お盆といえば長期休暇や実家への帰省ですが、その背景を英語で説明するには以下のような例があります。
「お盆」の起源
Many summer festivals are held during the Obon season, which is the traditional event in August to honor(英:honour) the spirits of ancestors in Japan.
多くの夏祭りは、先祖の魂に敬意を払うための伝統行事である8月の「お盆」の時期に行われます。
It is believed that the spirits of ancestors will return home during that time.
この期間は、先祖の魂が家に帰ってくると信じられています。
「盆踊り」とは
Obon festivals often involve bon-odori, a dancing performance that originated from the ritual to welcome and console ancestors’ souls.
お盆祭りはたいてい「盆踊り」が行われ、この踊りは先祖の魂を迎え労うための儀式が起源です。
「お盆」の現在
Even today, Obon is a time for families to gather and visit their ancestors’ graves in Japan.
現在でも、お盆は日本において家族が集まり先祖の墓を訪れる時です。
「屋台」を英語で説明
お祭りはなんと言っても食べ物。路地に並ぶ屋台を見ると「何を食べよう!」と心が踊りますよね。ところで、英語で屋台は何というかご存知ですか?
その答えは:food stand
food stallという表現もありますが、発音がしにくいのでfood standの方が伝わりやすいです。ちなみに、street vendorは露天商などを指し、屋台とはニュアンスが異なります。
続けて、屋台の定番を見ていきましょう。
屋台の定番を英語で
日本でのお祭りの醍醐味でもある、屋台の「定番」を英語で説明できるようにしておくと便利です。
アメリカ英語とイギリス英語で若干の違いがある物もあるので、相手が馴染みのあるほうで説明できると伝わりやすいです。説明は何通りか考えられますので、一番伝わりやすい、と感じる表現を探ってみましょう。
ちなみに屋台の食事はfestival snacks / festival foodなどといった表現があります。屋台の定番は typical/classic festival snacks in Japan などと説明できます。
かき氷
アメリカでは同様のお菓子があり伝わりますが、ヨーロッパでは「かき氷」自体を知らない人もいます。
- アメリカ英語 – snow cone, shaved ice
- イギリス英語 – it’s like a bowl of snow with flavoured syrup on top といった「かき氷とは何か」を説明する必要があるかもしれません
焼き鳥
海外ではチキンの丸焼きなども当たり前なので、串に刺さっていると伝えることで「サイズ感」が分かればイメージして貰いやすいです。
- Japanese style skewered chicken
- charcoal-grilled skewered chicken
- Yakitori – 海外のレストランでも出されていて広く認知されているため、そのままでも伝わる可能性があります。
綿あめ
欧米でも綿あめはお祭りの定番なので、単語さえ押さえれば直ぐに伝わります。ただ、下記の通りイギリス英語圏の方には「綿あめ」の直訳では伝わらないので、ご注意ください。
- アメリカ英語 cotton candy
- イギリス英語 fairy floss / candy floss
焼きそば
「炒め物」は欧米でも定番になってきている料理なので、「麺の炒め物」という表現でイメージは伝わります。
- Japanese style stir-fried noodles
チョコバナナ
- chocolate covered banana pops
- chocolate covered banana on a stick
りんご飴
りんご飴は、欧米でも同様のお菓子があるので「知ってる!」という反応が多いかもしれません。
- アメリカ英語 apple candy / taffy apple
- イギリス英語 toffee apple
「花火大会」を英語で説明
花火大会が目玉の夏祭りも数多くありますが、「夏祭りといえば花火大会」というのは日本独特の文化です。また、花火を見るための早い時間からの場所取りなども、他の国の人にとっては珍しい行動なので、説明してあげられると喜ばれる筈です。
日本における「花火大会」とは
Originally used to ward off evil spirits, fireworks form an integral part of Japanese culture that is now enjoyed without any specific reason.
もともとは厄除けとしてでしたが、今は特に理由はなく楽しまれる花火は、日本の文化には無くてはならないものです。
Almost every weekend in July and August, fireworks displays are held throughout Japan.
7月と8月のほとんどの週末に、日本各地で花火大会が行われています。
日本の「花火大会」の特徴
Some set off more than 10,000 fireworks and major fireworks displays like that can last more than 90 minutes.
中には1万を超える花火を打ち上げるところもあり、そのような大きな花火大会は、90分を超えることがあります。
Some festivals attract over a million of visitors, so people arrive earlier in the day to secure good viewing spots for the evening.
百万人を超える来場者を引き寄せるお祭りもあるため、皆その日の早いうちに来て、夜のための良い見物スポットを確保します。
まとめ
一口に「夏祭り」と言っても、歴史的背景や、そこからくる風習など伝えることは盛り沢山。英語での説明の仕方をじっくり考えてみると、日本の魅力を再発見するきっかけにも繋がりますよね。ぜひこの記事を参考に日本の「夏祭り」の魅力を海外に発信してください!
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