JWG ガイド育成事業 for 秩父

秩父の山 JWG情報

JWG運営会社・株式会社ノットワールドは、自社造成のツアー企画運営(Japan Wonder Travel)やガイド団体の運営(JapanWonderGuide)の実績を活かして、これまでに日本各地でのガイド育成やツアー造成等複数の事業に、観光庁や自治体との協業で数多く取り組んできました。

会社オフィスのある東京や京都での事業が中心と見られがちですが、実は全国で活動を展開しています!
今回は、埼玉県秩父市での事業のご紹介です。

協働先 – 秩父地域おもてなし観光公社

協働先は、一般社団法人秩父地域おもてなし観光公社。同公社は、埼玉県秩父市・横瀬町・長瀞町・皆野町・小鹿野町の観光情報の紹介のほか、秩父での観光コースの提案などをおこなっています。そして、その大きな取り組みのひとつに「外国人観光客の増加」をあげています。

それを実現するためには、①メディア等による情報発信、②受入れ側の通訳ガイドのスキル向上が必須です。

(株)ノットワールドは、同公社が設立した地元のインバウンドガイド団体メンバー向けのガイド育成事業を受託し、団体メンバーのうち6名に対し、モニターツアーでの実践を含む計3回の研修を実施しました。メディア等による情報発信のみならず、案内ガイドがゲストに対して発する情報も、リピーターや新規客獲得に大きく作用します。

秩父地域とは

三峰神社

埼玉県の北西部に位置する秩父は、東京都心から1時間半ほどでアクセスできるにもかかわらず、山に囲まれた自然豊かな地域です。

TVでもよく登場する三峯神社は、パワースポットや「都心から一番近い雲海」として注目を集めています。
また「札所(ふだしょ)」とよばれる34箇所の観音霊場がたたずみ、今も江戸時代の巡礼古道が残ります。のどかな里山の風景を歩く路は、今も昔も訪れる人の心をやさしく癒やしています。一方、アウトドアのプログラムも豊富で、登山をはじめ、急流の川下りやラフティングを楽しめるスポットもあります。
そして昨今、若者の間では「アニメの聖地」としても人気です。

このように魅力あふれる秩父ですが、訪日および在留外国人にもまだまだ知られていないのが現実です。例えば、日本での滞在日数が10日から2週間、そのうち東京に5日以上滞在するような訪日旅行者にとって、都会の喧騒を離れてほっと一息つくには、日帰りできるぴったりの旅先です。

研修の内容(全3回)

1.コミュニケーション基礎講座
JapanWonderGuideでは、すでにガイドとして活躍されている方々にも、「伝え方の大切さ」「ゲストの立場にたった・ゲスト目線を考慮したガイディング」を再認識していただくことがなによりも大切だと思っています。

2.台本作りワークショップ
台本作りワークショップでは、事前にモニターツアーの日本語台本を作成してもらい、参加者は訪問箇所でのガイディングを全員の前で披露。講師ならびに参加者からその場でフィードバックをもらい、英語版作成前の磨き上げにつなげました。

3.モニターツアーでのガイド実践
モニターツアーでのガイド実践では、外国人ゲストとガイドを2組に分け、交代でガイドをおこないました。ツアー直後に講師や公社職員・参加ガイドからのフィードバックを行い、外国人ゲストからのアンケート結果を共有し、今後のための台本とガイディングの改善につなげていきました。

少人数での開催でしたので、すべての参加者に目が届き細やかなフィードバックができたこと、お互いのガイディングを見せ合うことによって自身の強み・弱みがその場で確認できたこと、で各自のパフォーマンス向上には効果的だったと思います。

モニターツアーのコース(秩父三十四箇所札所めぐり)

ガイド実践のモニターツアーでは、「秩父三十四箇所札所めぐり」のごく一部、第26番札所から第28番札所を巡る約3時間半のコースを歩きました。

日本の田舎の原風景の中を歩いたり、時に急なアップダウンのある小高い山の森の中を歩いたり、あるいは目の前にほぼ垂直に立ちはだかる巨大な岩を見上げたり、五感を使って楽しめるコースです。山の上からは秩父のまちを鳥瞰でき、そこが盆地であることを実感できます。

モニターツアーに参加された6名のゲストは大満足で、知り合いにも是非すすめたいと口々に仰っていました。ゲストは全員東京在住(2~7年間居住)ですが、全員が秩父に来るのは初めて。そして、ツアー参加前に秩父で知っていることは、豪華な笠鉾と屋台で有名な「夜祭り」くらいでした。

大方予想通りでしたが、台本づくりでは、秩父のことをほとんど知らないゲストに対して、今回のコースの魅力がどうすれば「刺さる」のか、外国人目線に立った内容で構成してもらいました。

まず、ツアーのコンセプトに「札所」「仏像」「お寺」をいう言葉を前面に出してしまうと、ツアーの入り口を狭めてしまいます。よほどのお寺に興味のある方や御朱印集めが趣味の方ではない限り、お寺めぐりはもうお腹いっぱい、となりかねません。

英語では「ABC(Another Boring Church)観光」いう言葉があるそうです。歴史的価値のある建造物でも次々に訪れると飽きがくるというのは、万国共通の心理なのでしょうか。

それを例えば、
・自然に囲まれて、アップダウンのあるハイキングを楽しめる
・日本の田舎の原風景が見られ、タイムスリップを味わえる
・森の中でリラックスできる
としたらどうでしょうか。 もちろん、訪れる札所の説明は必要ですが、それもゲストの関心度に合わせてですね。

こちらは、モニターツアーに参加されたゲストがYouTubeにアップした動画です。

この研修内容が汎用できること

近年日本を訪れる外国人が旅行に求めるコンテンツで、高いランキングにあるひとつが自然体験です。雄大な大自然の体験だけでなく、身近な自然に親しんでもらうことも(特に日本の旅行に慣れている)外国人にはウケるのでないでしょうか。

秩父のように、大都市から気軽に日帰り旅行ができる魅力的なエリアはたくさんあると思います。東京からであれば、箱根・川越・日光以外の新たな候補地も求められるはず。 通訳ガイドの皆さまも、お好きな身近なエリアを「another destination」としておすすめしたり、ご自身でツアーを造ってご案内してみてはいかがでしょうか。

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