通訳案内士の資格に合格し、ガイドデビューを控えている方も多いはずです。
知識は誰にも負けないけど、いざツアー当日になってから“何が必要?” “緊張はどう乗り越えればいい?”と不安いっぱいで焦るのもイヤですよね。
ガイドデビューの際のポイントをおさえて心の準備も万全にし、ゲストを元気いっぱいご案内しましょう。
事前準備
ツアー成功の9割のカギを握ると言われている事前準備。
しっかりと準備をして当日に備えましょう。
ポイント1:情報収集
必ず抑えておきたい情報はゲストの名前、人数、アレルギーの有無や食事制限です。
当日「ベジタリアンなんだよね..」と言われ、ベジタリアンメニュー対応のレストランは近くにあったかな?と焦るのは避けたいですよね。聞ける情報は事前に聞いておくと安心です。
加えてゲストの趣味嗜好も聞いておくと、案内する場所や食事のおすすめ場所も絞ることができます。
ゲストのことを知ることは、ガイドをする上で何よりも重要です。
ポイント2:下見
下見は念入りにすればするほど自信に繋がります。
基本ルートの動線、所要時間、車椅子ルートの有無、トイレや喫煙場所、周辺情報など確認すべきポイントはたくさん。 靴を脱いで上がるところや屋根のある場所も要チェックです。
実は、雨の日の下見も新たな視点で見ることができて発見が多いのでおすすめ。
下見をしながら、ゲストにお伝えしたいポイントを自分なりに見つけるのも大切です。
ガイドマップにのっている情報をゲストが望んでいるわけではありません。
あなただけのおすすめポイントをもっておくとゲストの満足度も上がります。
ツアー当日
ポイント3:持ち物
・案内する土地のルートマップ
・公共交通機関マップ
・スーパーのレジ袋(ごみ袋)
・ウエットティッシュ
・ハンドタオル
・筆記用具
・千円札、五千円札(両替用)
・季節に応じた用意(夏:扇子、塩飴、虫よけスプレー、冬:カイロなど)
・絆創膏
・視覚的に分かりやすい資料(必要であれば)
街歩きのツアーなどで大きい荷物を持ち歩くのは避けたいですが、何が起きてもいいように最低限の持ち物は用意しておきましょう。
ポイント4:緊張を和らげる
やはりどれだけ準備をしても初めてのツアーは緊張しますよね。
深呼吸をしたり、ツアーが大成功するイメージトレーニングをしたりする方も多いのではないでしょうか。手に緊張を和らげるツボがあるので、ツボを押すのも効果的です。
あまり知られていない方法に「自分を客観視する」方法があります。
“ああ私は緊張しているな”、“あのときに比べたらこれくらいの緊張は平気”と自分の状況を言語化してみると冷静になり、緊張も落ち着くのでおすすめです。
ポイント5:目配りと気配り
当日、ゲストと接するにあたってとても重要な2つです。
ゲストが何に興味をもっているか、視線の先を捉える目配りから会話を広げることができます。
ゴミをもっていたら、さっと袋を差し出す、手が汚れたらすぐにウエットティッシュを渡す気配りは簡単にできそうですが、緊張のあまり見逃すガイドさんも多いです。
訪れる観光地やお店への気配りも、もちろん大切です。
ガイドのお仕事ができるのは素敵な地域がそこにあるからです。
挨拶はもちろん、迷惑にならないような場所で説明や食事をするなど気配りは欠かせません。
以上の5つのポイントをおさえておけばデビューも安心です。
何より自分が楽しくゲストを案内するのが一番。素敵なガイドデビューになることを祈っています。
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