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10月寒露号の答え

現代も進化を続ける能。実在しない題材はどれでしょう?

正解は ②

ガイドの皆様には易しすぎましたか?

今回のクイズは現代の新作能!
能といえば、『平家物語』などの日本の古典的な題材ばかりだと思っていませんか?
実は能の世界はジャンルレス!和洋問わず題材は幅広く、新作能も盛んにクリエイトされているのです。能は「現在能」「夢幻能」に分けることができます。現在進行系でストーリーが進行していく「現在能」に対し、現実と夢が交差する「夢幻能」。今回ご紹介する新作能はどちらでしょうか。

①オセロ

嫉妬に狂う悲しきオセロの物語が、能面で演じられる衝撃

ウィリアム・シェイクスピアの四代悲劇の一つ、『オセロ』が、なんと新作能に。西洋の古典が能になるとは驚きですね。ヴェニスの軍人でムーア人のオセロは、旗手イアーゴーの奸計にかかり、愛する妻デスデモーナの浮気を疑って殺してしまい、真相を知って自分も自殺するという筋書き。生々しくも明快に登場人物の心情を描写した作品で、ボードゲームのオセロも、実はこの戯曲が名前の由来です。黒人の将軍オセロ白人の妻デスデモーナを中心に敵味方が目まぐるしく寝返り騙し合うストーリーが、黒白の石を使ったオセロゲームになぞらえられました。そして、新作能『オセロ』は、プロジェクト「東西伝統演劇の融合」のもと、一人の吟遊詩人の不思議な体験を介して、人間の愛の脆さ嘘と真実不信や嫉妬などの本質的なテーマをより劇的に、象徴的に描いた夢幻能で、2016年大江能楽堂で上演されています。

②アナと雪の女王

正解はこちら!『アナ雪』はないですが、『白雪姫』は実在します!

ディズニー作品もなんと能作品に!グリム童話『白雪姫』が、野村萬斎監修のもと、コロナ禍で新作能に生まれ変わりました。この作品は、銀座シックスの観世能楽堂で無観客上演され、映像収録されました。御覧くださいこの再現度…!りんごも小人も、まさに『白雪姫』!無観客上演の利点を最大限に活かし撮影され、縦横無尽に動き回るカメラワークが能舞台の魅力を余すところなく映像美に残しました。

新作能『白雪姫』

③アマビエ

2020年最も注目されたあの妖怪も、もちろん新作能に

疫病封じの妖怪、アマビエが能舞台に登場しました。江戸時代肥後国(熊本県)に現れ「病が流行ったときは私を写し、人々に見せよ」と言い残して海に消えたと言われる妖怪、アマビエ。能の中では、月に照らされた様子をイメージした黄色の水衣金の鱗模様が入った装束を着て、「海彦(あまびこ)」という名前で登場。妖怪ではなく、神様から遣わされた存在として描かれています。創作したのは丹波市在住の能楽師、上田敦史さん疫病退散祈願の気持ちも込めて作られ、ブラッシュアップして神社に奉納できる作品にしていきたいとのことです。

④首里城

能と琉球舞踊・組踊が融合、首里城再建を願う

2019年の首里城の火災は日本中の人の心に大きな衝撃を与えました。
琉球舞踊(琉舞)とは、琉球で継承されている舞踊の総称で、歌舞伎舞踊や上方舞、京舞と並んで、2009年に重要無形文化財に指定されています。組踊(くみおどり)とは、琉球時代の沖縄で創始された琉球の歌舞劇のこと。狂言歌舞伎のほか、京劇福建省に伝わる閩劇(びんげき・福建省の伝統的なオペラ形式)などの影響を受けて生まれた伝統芸能です。
創作舞『首里』は、小金井市在住の観世流能楽師・津村禮次郎さんが温めてきた構想でしたが、2019年の首里城火災をきっかけに実現へ。琉舞、組踊を取り入れ新たに創作し、琉球の「聖地」でもある首里城への想いのこもった作品となりました。

能 講師写真

めくるめく新作能の世界、いかがでしたでしょうか。今回クイズを考えてくださったのは、高山千香葉先生!講座では、古典能の楽しみ方はもちろん、新作能についてもご紹介していただきます。どうかお楽しみに!

通訳ガイド 能・狂言入門

幽玄の世界へ 能・狂言入門

日時:2021年10月27日(水) 19:00-20:30
料金:JWG一般会員 1,875円 
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