英語脳の鍛え方:日本語に訳すのはNG!英語がペラペラに話せるようになる秘訣

英語スキルアップ

突然ですが、英語を聞いたり、読んだり、話すときに無意識に下記の様に考えて行動していませんか?

「この英単語の意味を、まず日本語で調べてみよう」

「日本語でこう考えているから、それを頑張って完全な形で英語に訳そう!」

至極正統な流れのように思えますが、実はこれ、日本語が母国語だとどうしても陥ってしまう「日本語ベース」の考え方。そして、この思考パターンは何を隠そう、英語スキル上達の妨げになってしまう厄介者なのです。

この記事では英語習得の鍵となる「英語脳」と、その「鍛え方」についてまとめました。この記事を読むことで、日本に居ながら英語スキルアップへの近道をみつけることができるはずです。
「まず訳す」という習慣を脱して、英語で考える力を付け「ペラペラ」への道を突き進みましょう。

この記事を書いているのは…】
由美ギルバート

日英ハーフながら英語が話せず、コンプレックスを抱え10代を過ごす。

ニュージーランド留学を経験し、その後外資企業に勤めTOEIC985点取得。

長野県白馬村でインバウンド系旅行会社に勤め、オーストラリア人の誘致に携わったのち、イギリスに渡り現地旅行会社で勤務。

現在はWebライターとして、英語に対する無類のパッションを共有すべく執筆活動しているアラフォー。

「英語脳」とは?

英語脳とは英語を聞く、話す、読む際に、日本語に変換せずに「英語のまま」理解して、また「英語のまま」レスポンスすることです。英語のフレーズを覚えていて、意識せずに話せる、分からない英語は英語で調べるなどがその一例です。

その逆は、知らない英単語を日本語で調べて日本語で理解しようとすること。また外国人の知り合いに英語で話す前に、一旦日本語で文章を考えて訳して話すこと、などは日本語がベースの「日本語脳」の英語です。

それでは、なぜ「英語脳」が重要なのか、理由を見てみましょう。

なぜ「英語脳」が大事?

「英語脳」が大事な理由は、ずばり日英、英日への直訳は大抵の場合可能では無いからです。
その背景をみていきましょう。

日本語も英語に直訳できない

例えば映画の通訳や翻訳を聞いて「なんだか日本語おかしい?」と感じた事はありませんか?それは、その英語が日本語に「存在しない」表現やニュアンスだからです。

例えば日本語の「頑張れ」や「お疲れさま」という言葉は、英語には存在しません。似たような言葉を探す事はできますが、それでもしっくりこないものです。

「頑張れ」をkeep fightingと訳すと英語的におかしいし、good luckもなんか違う…。

「お疲れ様」はthank you for your tirednessと訳すのが一番近いようだけど、英語としては変だし、やっぱり違和感がある…。このように、完璧な「直訳」ができる表現はなかなか存在しません。

英語と日本語は「何もかも違う」のが基本

「文化的背景」「歴史」「日々の生活」「流行り」などが複雑に絡む言葉の「概念」をそう簡単には共有できません。そういった言葉や言い回しは逆に英語にも数えきれないほどあります。

英語を聞く、話す、読む際に「日本語ベースで考えようとする」のは、全く違う文化を強引に繋げようとする行為です。何もかもが違う2つの文化。やはり「郷に入っては郷に従え」で、英語を話したいのならば、欧米人の習慣や一般的な言葉使いなどを理解しようとすること、すなわち「英語脳」を鍛えること、が重要になります。

「英語脳」の鍛え方

それではここからは「英語脳」をどうやって鍛えることができるかを見ていきましょう。

英語を日本語に変換するのをやめる

なによりもまず「とりあえず日本語に変換」、また「日本語で考えてから英語に変換」するのを止めることを意識しましょう。最初は難しく感じ「そんなの無理…」と思うかもしれませんが、いつかは始めないと日本語で考える癖はずっと抜けません!

自信が無い場合は、Thesaurusという類語辞典を使うと、表現の幅を広げる事ができます。たとえば「疲れた」という表現をしたい時に I am tired. という文が一般的ですが、調べてみるとworn outという表現もあることが分かります。

I am worn out. という表現が出来ると、グッとネイティブの表現に近づく事ができます。違った表現を探してみてください。急に英語のレベルが上がった気がして楽しくなるはずです。

分からない単語は「英語で」検索

一番始めやすい「英語脳」の鍛えかたはこの方法ではないでしょうか。分からない英単語や英語の言い回しがでてきたら、日本語ではなく「英語で」インターネット検索してください。

「英語が分からないから日本語で調べるのに、英語のままでどうやって理解するの?」と疑問に思うかもしれません。調べると分かりますが、英単語や英語のフレーズに関しての説明は、誰でも理解できるようにやさしく書かれています。

また、世界には英語が母国語では無い方が沢山いるので、そういう方による「この英語の表現ってどういう意味?」という質問と、英語ネイティブの方による答えが、フレーズごとに必ずと言っていいほどあります。いくつかのサイトを複合的に見ると一層理解が深まります。

正しい発音を学ぶ

「英語脳」を鍛える為には、英語の正しい発音を学ぶ事も大事になります。
いくら「頭の中では完璧」でも、声に出してみると全く違う、という事が多々あります。例えば、聞いていて何を言っているか分かるのに、いざ自分で話そうとすると発音が分からなくなる、というのはよくあるシチュエーションです。

日頃から少しずつでも、スピーキングに慣れておきましょう。こちらの記事にスピーキングを学ぶコツがまとめてあるので、ぜひ参考にしてください。

海外ドラマや洋画を英語字幕で観る

洋画や海外ドラマは思わず日本語の字幕で観たくなりますが、意識して「英語字幕」にしてみましょう。日本語の字幕は、英語の内容が一言一句完璧に翻訳されているわけではありません。日本語としておかしくならないよう、微妙にセリフが変えてあります。

そのため、話されている英語のセリフが忠実に表記される「英語の字幕」が英語の学習には打ってつけです。

スピーキングの練習をする

英語が自然に出てくる「英語脳」を鍛えるには、スピーキングがかかせません。そのために「英語を自分の口から発する」ことに慣れるのは非常に重要です。そして何度も繰り返すうちに、「意識せずに言えるフレーズ」がいくつかあると自分の英語力に自信もつきます。

日本語でも同じですが、文章や考えを声に出すと「頭の中」だけのときには気づかなかった違和感などの新発見があります。下記のリンクに英語スピーキングのコツがまとめてあるので、ぜひ参考に練習してみてくだい。

英語を毎日読む

英語に触れる回数を増やす、という意味でも「英語を毎日読む」習慣は非常に有用です。単純にストーリーを楽しむ事に加え、本を読むことで英語の語彙力を鍛えられる、正統な表現が学べる、など「英語脳」のトレーニングにおいてもメリット多いです。

注意したいのは分からない単語が続くと、何度も調べる事で集中力が途切れてしまうことです。多少分からない単語があっても、こだわり過ぎずに読み進め、リズムを失わないことがポイントです。

おすすめ洋書:

日本の小説を英語で読む:

英語で考える

考えを英語で表現することを癖にすると良いでしょう。例えば英語で日記を書くのも「頭の中で自分と英語で対話する」必要があるので、英語で考える力を付けるうえで役に立ちます。

この時「どうやっていまの考えを英語に訳そう」と考えてしまうと「英語脳」のトレーニングにはならないので注意してください。どうしても日本語が先にきてしまう場合は、頭に浮かんだ英単語をいくつかインターネットで検索すると英語の文章がいくつか出てきます。それを読んでみると自分の考えに近いものがみつかるはずです。

定期的に自分の言い回しを「点検」

自分はこう使ってるけど、それは「本当に使われてる言い回しなのか?」「本当にこの発音なのか」と疑問を持つことも時には必要です。無意識レベルなのでなかなか難しいですよね。

例えば海外ドラマや映画を観ているときの気になったフレーズを書き留める、英語ネイティブ同士の会話の言い回しに注目してみるなど。小さいことから始めて続けていると「ネイティブはこういう表現・発音なんだ」とヒラメキがあるはずです。

いつも自分の英語を評価していると疲れてしまうので、「たまに」自分の使っている英語表現の「たな卸し」を意識してみてください。

まとめ

今回は日本に居ながら「英語脳」を鍛える方法をまとめました。簡単ではありませんが、ペラペラになるための必須事項が「英語脳」です!ぜひこの記事を参考に意識してみてください。

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