日本では、家族や友人、同僚と話すとき以外は原則敬語で話します。
一方英語は日本語と異なりストレートに物事を伝える言語だとされています。「英語は丁寧な表現や敬語表現とは無縁だ。」と考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし実は、英語も相手やシチュエーションによって、丁寧な言葉を使ったり敬語を使ったりする言語です。
本記事では、英語の丁寧な表現・敬語表現をシチュエーション別にご紹介します。
丁寧な英語の基本を知りたい方は、是非記事を最後までチェックしてみてください。
【この記事を書いているのは…】
凡人
Webライター/ブロガー 高校時代の海外旅行がきっかけで英語に興味を持つ。大学時代には10ヵ国を旅し、TOEIC870点を取得。6年間の英語講師経験あり。現在は英語特化型のWebライターとして活動中。自身でもWebメディア「#オンライン英会話のある生活」(https://bonjinblog.com/)の運営を行っている。
Twitter:https://twitter.com/bonjineikaiwa
英語にも敬語がある!?
日本の敬語には、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類があります。小中学生の頃に習いましたよね。
一方英語にも日本語のように細かく分かれてはいないものの、敬語や丁寧な表現はあります。英語も日本語と同じように相手やシチュエーションによって言葉遣いを使い分けたりします。
よく「英語に敬語はない。」と言う方がいます。確かに英語は日本語よりもストレートに物事を表現する言語ですが、英語に敬語がないというのは間違いです。
英語の敬語・丁寧な表現を使うのはどんな時?
英語で敬語・丁寧な表現を使う状況は、日本とほとんど同じです。
- ビジネスシーン
- 初対面の人と話すとき
- レストランで注文をするとき
上記のような状況で、敬語・丁寧な表現を使います。
英語で敬語・丁寧な表現を使いこなしたい方も、特に難しく考える必要はありません。まずは敬語や丁寧な表現で使う英語を覚えて、それを日本でも敬語を使うようなシチュエーションで使えばいいだけです。
覚えておくと便利!丁寧な表現で使う単語
- 文頭や文末にpleaseを付ける
- willをwouldに変える
- canをcouldに変える
上記の例文のように、いくつかの単語さえ覚えてしまえば、あとはそれを通常の表現と交換してあげるだけで敬語・丁寧な表現になります。
シチュエーション別!英語の敬語・丁寧な表現
英語の敬語・丁寧な表現を以下3つのシチュエーション別に紹介します。
- ビジネス
- レストラン・ホテル
- メール
これから3つのシチュエーションで使える敬語・丁寧な表現を紹介しますが、全てに共通していることがあります。それは、直接的な表現を避けて間接的な表現を使うと丁寧な表現になるという点です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ビジネスで
ビジネスシーンで使える敬語・丁寧な英語表現を紹介します。
- I’m afraid~(否定するとき)
I don’t agree with you.やI disagree with you.のような表現だと直接的すぎるので、I’m afraidを使ったり、否定形を使わずに文章を作ったりすることで、表現を柔らかくしています。
- Unfortunately~(残念ながら)
- I apologize~(謝罪するとき)
- I was wondering if you could~(依頼するとき)
- Would you mind~?(依頼するとき)
レストラン・ホテルで
レストランやホテルで使える敬語・丁寧な英語表現を紹介します。
- Could I have a 〇〇, please? (〇〇をいただけますか?)
I want a 〇〇, please.(〇〇がほしいです。)と直接的な表現を避けて疑問文やwould likeにしてあげることで丁寧な表現になります。
日本語でもレストランで注文をする際に「〇〇がほしいです。」というのはマナーが悪いですよね。「〇〇をいただけますか?」「〇〇はありますか?」のように質問するはずです。
- Could you tell me~?(~を教えていただけますか?)
メールで
メールで使える敬語・丁寧な英語表現を紹介します。
- I was wondering if ~(確認したいとき)
「メールは見ましたか?」「メールを見てください」のように直接伝えるのではなく、あえて遠回り、間接的な言い方をすることで、丁寧な表現になります。
- It would be appreciated ~ (依頼するとき)
- I regret to inform you~(残念なお知らせをするとき)
悪いニュースを伝える時などは、I regret to inform you~や、I’m afraid~などのクッション言葉を置くと、より丁寧な英語表現になります。
あとがき
英語の丁寧な表現・敬語表現をシチュエーション別に紹介しました。
例えば海外旅行に行った際に、相手が「あなたは英語ネイティブではない」ということを理解していれば、丁寧な表現や敬語を使わなくても相手に失礼だと思われることはないはずです。
しかしビジネスシーンや初対面の方を相手に英語を使う際は、丁寧な表現・敬語表現は欠かせません。
まずはあなたの業種や職種に関連する英語の丁寧な表現・敬語表現から学んでみましょう。
通常の文章の一部を丁寧な表現に変更する、直接的な表現を避けて間接的な表現にする、これら2つを意識するだけで、丁寧な表現は作れます。
どんどん練習して、必要な場面では自然と敬語・丁寧な表現が出てくるようになるといいですね。
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