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8月大暑号の答え

正解は ④
ガイドの皆様には易しすぎましたか?

今回のクイズは現代アーティスト!誰もが知っているあの有名画家や、革命的なアイディアで世界を驚かせたあの芸術家、どんな人か詳しく知っていますか?これを機におさらいしましょう。
イラストは、7/24(土)開催の現代建築講座【隈研吾について】の大平先生です。


パブロ・ピカソ

現代アート講座1

もっとも多作な美術家であり、キュビズムの創始者

1881年にスペインで生まれたピカソは、「現代アートといえば!」と誰もが真っ先に思い浮かべる存在ですよね。幼少期からたぐいまれな才能を持っていたピカソは、作風が目まぐるしく変化した画家でもありました。「青の時代」に始まり、ポールセザンヌの他視点絵画の影響を受けてキュビズムを創始します。キュビズムは、視覚的でなく知覚的に対象をとらえるというもので、人々に衝撃を与えました。
無差別爆撃を受けた祖国を題材とした『ゲルニカ』はあまりにも有名ですね。ピカソと言えば「これが肖像画!?」と驚く、キュビズム的な他視点分割技法を用いた『泣く女』もはずせません。モデルは当時の愛人ドラ・マールでした。恋多き人だったピカソは、数々の浮名を流しつつ精力的に創作活動を続け、91歳の寿命を全うしました。そのインスピレーションの泉は年を経てもいっこうにとどまることを知らず、生涯におよそ1万3500点の絵画、10万点の版画、3万4000点の挿絵、300点の立体作品を制作し、もっとも多作な美術家としてギネスブックに載るほどでした。
ちなみにピカソは、洗礼名がやたらと長く、本人も覚えていないことでも有名です。

サルバドール・ダリ

現代アート講座2

夢や無意識の世界を自由自在に作品に投影する、シュルレアリズムの奇才

1904年スペイン生まれのダリは、シュルレアリズムの代表的な作家として知られています。自身の制作方法を「偏執狂的批判的方法(Paranoiac Critic)」と呼び、印象派やキュビズムなどの影響を受けながら、写実的な描法で夢(=集合的無意識)の神話の原型的な世界観を表現しました。誇大妄想を続けてしまうパラノイアという精神病から着想を得て、「ものを執拗に見ていると別のものに見えてきてしまう」精神の作用を絵画に落とし込み、多重的なダブルイメージの手法を使いました。
エキセントリックなパフォーマンスでも知られ、国際シュルレアリズム展に潜水服に身を包んで登場したうえ、酸素供給がうまくいかず死にかけたことも。
多くの愛人を持ったピカソとは対照的に、ダリは愛妻家であることも知られています。25歳で出会ったミューズ・ガラを一途に愛したダリは、ガラを題材にした宗教画を連作し、ガラが死去すると「人生のかじを失った」と激しく落ち込んで城に引きこもったとか。代表作は【柔らかい時計】として知られる『記憶の固執』のほか、スペインの内紛を予言した『茹でた隠元豆のある柔らかい構造』など「写実的なのにありえない絵画」のほか、アメリカの女優・メイ・ウエストの唇にインスピレーションを受けた『メイ・ウエストの唇ソファ』など。
ちなみにチュッパチャップスのデザインもダリの作品です。
トレードマークの口髭は、本人曰く水あめで固めているそうです。

マルセル・デュシャン

現代アート講座3

芸術は、「描く」「つくる」という価値観を破壊!デュシャンの『泉』の衝撃


1887年にフランスで生まれたデュシャンは、ニューヨーク・ダダの中心人物とみなされています。ダダイズムとは、規制の秩序や常識に対する否定、攻撃、破壊といった思想です。デュシャンは画家として出発しましたが、1910年代に油絵の制作を放棄。その後、「レディ・メイド」と称される既製品による作品を散発的に発表。中でも、1917年のニューヨーク・アンデパンダン展に出展した『泉』は物議をかもしました。『泉』は「レディ・メイド(既製品)」の男子用小便器で、「アートとは制作するもの」という人々の認識を大きく揺さぶりました。その後も、未完のまま作品を放棄したり、チェスに没頭するなど、「芸術を捨てた芸術家」と呼ばれました。
アートの本質は、つくられた作品(物質)ではなく、美を見出す心(非物質)であり、受け取る人の心の内側で起こる反応ではないのか、というデュシャンの懐疑的・観念的な芸術姿勢は、20世紀のアーティストに大きな影響を与えました。

アンリ・マティス

現代アート講座4

正解はこの人!フォービズムのリーダー的存在の「色彩の魔術師」

アンリ・マティスは、1869年フランスに生まれました。盲腸炎の療養中に母親から与えられた画材で絵画に興味を持ち、その世界を「楽園のようなもの」と呼んでいます。セザンヌやゴッホ、ゴーギャンら後期印象派の影響を受け、常識にとらわれない色彩表現を追求した結果、『緑のすじのあるマティス夫人の肖像』『ダンスⅠ』など、大胆な色彩で描いた作品を残し、「フォービズム(野獣派)」と呼ばれるようになりました。(マティス本人はフォービズムと呼ばれることを嫌っていたそうです)
その後も、南フランスのまばゆい太陽に魅了されたマティスは、モチーフそのものの固有色や理論的色彩論から脱却し、「目に映る色」ではなく「心に映る色」を、感性に従って描き続けました。後年は、老いて体力が衰えたことをきっかけに、油絵から切り絵へと移行しました。『色彩の魔術師』という呼び名にふさわしく、色彩の純化を追求したマティスは、作品集『ジャズ』など、躍動感あふれる切り絵作品を多く残しています。

いかがでしたか?
マティス、ピカソ、デュシャンは20世紀のアート界に革命を起こした三大巨匠と言われています。
アートとは、「美しい」「巧い」ものだけではなく、観る人の心に問いを投げかけ、新しい視点に気づかせること。今回のクイズは、主に藤野先生の王道を知る!日本美術×西洋アート講座(3/13に開催)を参考に作らせていただきました。藤野先生の全3回アート講座は7/26からスタートです!

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