ベテランに教わる!通訳案内士や通訳ガイドがツアーで意識したい8つのこと

通訳案内士、通訳ガイドがツアーで意識したいこと通訳ガイドスキルアップ

ツアーを催行するにあたって、
「他のガイドさんはどんなことを意識してツアーをやっているんだろう」
と考えたことはありませんか?
今回は通訳案内士/通訳ガイドさんにアンケートへご協力いただき、ツアーで意識していることを聞いてみました。
他の通訳ガイドさんが意識していることを参考にして、ぜひ今後のツアーに活かしてみてください。

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1.事前の準備

アンケートの回答には、事前の準備を特に意識しているとの声が多くありました。

・当日の天気、訪問地は坂・階段が多いか、靴を脱ぐ必要があるか調べておく

・ゲスト用にティッシュ、バンドエイド、ハンドタオル、ゴミ袋を用意しておく

・地下鉄などを乗り換える時、1番距離のロスのない車両に乗るように心がける

事前準備や下見は、ツアー成功の最も重要なポイントです。
抜かり無く準備しておくことで、ゲストの満足度は上がり、ツアーも円滑に進めることができますね。

2.明るく挨拶・笑顔をする

挨拶と笑顔はお客様やランチ場所、お店などで常に心がけている

ツアー中、多くのみなさんが意識しているのが「挨拶」「笑顔」
笑顔で明るく挨拶することはゲストや地域の方、バスツアーであれば運転手さん、皆さんと関係を作る最初の一歩です。
気持ち良い挨拶をすることは、相手にとっても自分にとっても良い時間を作るためにとても大切なことです。

また、このような回答もありました。

・お店に入る時と出る時に店員さんに挨拶をする

・試食させてもらったときはご馳走さまでしたを言う

自分ではしているつもりでも、緊張や声量で相手に伝わっていないこともあります。今一度、基本に戻ってみるのはいかがでしょうか。

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3.目を見て話す・ゲストの名前を呼ぶ

・ゲストの目を見て話す

・何人来ていても、必ず全員と話すこと、その時なるべく名前を呼ぶ

簡単なようで意外と難しいこの2つ。
単純なことかもしれませんが、「時々できてないな~」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
目を見て、ゲストの名前を呼ぶことで、ゲストとより良い関係を築けるでしょう。

4.地域の方とゲストの架け橋になる

地域の方と交流できるように心がけ、 観光だけではない体験をしてもらう。 その為にコミュニケーションのお手伝いをする

地域やお店の方との交流は、ゲストにさらに満足した時間を味わってもらえます。
バスや貸切タクシーを使ったプライベートツアーでは、運転手さんとの架け橋にもなることで一体感を生むことができるでしょう。

6.ゲストの様子を見て、対応する

アンケートの回答の中で、ゲストと話して興味があるものは何か、疲労していないかを確認するという回答が最も多くありました。

興味があるものは何か

・ゲストの関心や興味がどこにあるのかを常に注意して、それによってガイドの仕方を変える

・なぜこのツアーを選んだのか聞き、できるだけ興味に合わせた案内になるよう心掛けている

ベテランの通訳案内士/通訳ガイドさんは、ゲストの様子から興味を探り、その後のガイドを柔軟に変えているようです。
歩くスピードや、話すスピードもゲストに合わせ柔軟に対応しているとの回答もありました。
ゲストの心を汲み取ることは、とても重要なホスピタリティです。

疲労がないか

ゲストの体調やご様子をよく観察する(疲れていないか、ブレイクを提案した方が良いか、等)

ゲストの様子を観察するのは、興味関心を引き出すだけではありません。
疲れていないか、飽きていないかも意識して確認しているようです。
ゲストの体調管理はツアーを催行する上で最も大切だと言えますね。

7.ゲストの安全

一にも二にも、ゲストの身の安全

自国とは違う交通ルールや交通量もあるので、ゲストの安全確保はとても大切です。
車や自転車の通行に注意し、説明する場所も考えてのご案内を。
また、高齢者ゲストに対してはバリアフリーの動線を確認して、安全を確保しながらツアーを催行しているという回答もありました。

8.いかに充実した時間を過ごしてもらうか

自分が楽しくないと、ゲストも楽しくないので、ツアーを楽しくしようとする

ツアーをいかに楽しんでもらうか、笑ってもらうことができるか、感動してもらえるかを意識している、という回答も多くありました。

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番外編

サプライズをする

・お土産に千代紙の鶴かキットカットをさしあげる。

・ゲスト滞在先でホテル周辺地図を必ずもらっておき、ツアー終了後に必要であればメトロの路線図と一緒に渡せるようにしておく。

上記のように、ちょっとしたサプライズを用意するのはいかがでしょうか?思いがけないプレゼントや心遣いはゲストの心を鷲掴みにするでしょう。

最後に

これまで、通訳案内士/通訳ガイドさんから頂いたアンケートの回答をご紹介してきました。

お客様にとってはこれが最初で最後の来日かもしれない。またあったとしても、このツアーは一期一会。

ぐっと心に響く回答です。
ゲストにとっては最初で最後かもしれない日本旅行、とても貴重な時間を預かっているのだということを改めて認識させてもらえる回答でした。

いかがでしたでしょうか。この記事が駆け出しのガイドさんや、ツアーをより良くしていこうとするガイドさんたちの参考になれば嬉しいです。

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