スピーキングやリスニングに比べて、ライティングの勉強は後回しにしがちではないですか?
要点を得た読みやすい文章は、例えばビジネスや、友人とのやり取りでもスマートな印象を与えますよね。
英語のライティングは、相手がいなくても学習ができるため取り組みやすいのがメリット。そして高い英語力がなくても「理解しやすい」英文を書くことは可能です。
「もうちょっと上手く要件を伝えられるようになりたい」
「自分なりに頑張って作った英文が、文法的にあっているか自信がない」
そう感じていたら是非この記事を参考にしてみてください。アプリなどを通して、ライティングスキルを向上させるコツをまとめました。
英文作成のコツを掴めばコミュニケーションの幅が更に広がり、新しい出会いや、仕事のチャンスなどが舞い込むかもしれません!
【この記事を書いているのは…】
由美ギルバート
日英ハーフながら英語が話せず、コンプレックスを抱え10代を過ごす。
ニュージーランド留学を経験し、その後外資企業に勤めTOEIC985点取得。
長野県白馬村でインバウンド系旅行会社に勤め、オーストラリア人の誘致に携わったのち、イギリスに渡り現地旅行会社で勤務。
現在はWebライターとして、英語に対する無類のパッションを共有すべく執筆活動しているアラフォー。
英語のライティングスキルを上げるコツ
ライティングの勉強の際に「気をつけたい」事を紹介します。
まず向上させたいライティングの場面を明確に
これは日本語と共通することですが、ライティングと言っても、場面によって文面が少し変化しますよね。効率的に行うにはまず、どういったシーンのライティングスキルを向上したいのかを明確にする必要があります。
例えば以下のシーンなどが考えられます:
- ビジネスメール
- 友達とのチャット
- レポートや論文
- 日記
このうちのどれにするかによって、カジュアルかフォーマルか、どのような単語を使い、どういった文脈にするか、などが決めやすくなります。また、どういった資料を参考にできるか、なども明確になります。
何よりインプットが最初のステップ
特定のスタイルの書き方を学ぶには、まず参考となる書き方を見てみて学習する必要があります。学校での国語の授業や読書など、日本語でも「ライティング能力」の習得はまず「インプット」が大切ですよね。
文章の雰囲気や頻繁に使われる単語、言い回しなどを参考書や信用できるサイトを通せば、効率的に学習できますよね。そこから初めて自分の言葉でアウトプットが可能になります。
ライティングでも気をつけたいアメリカ英語、イギリス英語
スピーキングにおいてアメリカ英語やイギリス英語などで違いがあるように、ライティングの場合も同じ意味の単語でもスペルが違う言葉があります。
ライティングの中で混同しないように、違いを学んでおいた方がいいでしょう。
(お母さん)
アメリカ英語:mom
イギリス英語:mum
(味)
アメリカ英語:Flavor
イギリス英語:Flavour
(色)
アメリカ英語:Color
イギリス英語:Colour
お使いのスマホやパソコンは、英語のキーボード設定がデフォルトでアメリカ英語(US English)になっていると思います。
例えばイギリス英語が学びたい場合などは、設定をUK Englishに変更してください。単語のサジェストもイギリス英語のスペルに切り替わります。
アメリカ英語を学びたい時は気にしなくても良いですが、特にイギリス英語を学びたい場合は注意が必要です。日本に居るとアメリカ英語が主流のため、イギリス英語のスペルをみて「習ったのと違う!?」と混乱しやすくなります。
英語のライティング力を向上させる勉強法
それでは、ライティングの勉強にはどういった方法があるか、みていきましょう。
英語サイトや洋書などで英文を読む
とにかく英文に触れて、言い回しをインプットすることが大切です。ちょっとレベルの高い英文は、分からない単語にこだわり過ぎないことです。そうでないと、何回も止まってリズムが崩れてしまいます。
また、一度にたくさん取り込もうとせず、少しずつ進めて下さい。
▼おすすめの英語サイト
▼おすすめの洋書
日本語を英語に訳すべからず
これは勉強法というようり、勉強する時の心構えに近いですが「日本語を英語に訳そう」とすることは、変な英語となる原因です。日本語と英語は「何もかも」違います。文化的な背景への理解も必要となるため「日本語のニュアンスを分かってもらおう」とすると失敗に終わります。
一朝一夕ではできませんが、英語で考える「英語脳」を鍛えるのがライティングを向上させるコツです。インターネットでも英語で検索するなど、なるべく英語圏の英文に触れるようにしましょう。
アプリを使う
英語学習のアプリも、無料のものが豊富にあるので使わない手はありません。下記で紹介しています。
英語ライティングに使えるツール
自身で書いた文章が合っているのか確認するのって難しいですよね。でも、アプリやウェブサイトを使い、添削してもらう方法があります。これなら気兼ねなくチェックが出来るため、好きな時間に、直ぐに答え合わせができます。
ここではいくつかライティングのサポートをしてくれるツールを紹介していきます。
- Grammarly:ダウンロードして設定をすることで、Eメールやチャット、Word(ワード)やGoogleドキュメント、Facebookなど様々なアプリ上での文章を自動で修正してくれます。無料版でもスペリングや文法のチェックが使え、有料版では文章をわかりやすく変更、フォーマルな形に変更など、さらに豊富な修正機能が使えます。
- Ginger Writer:このアプリを使って英文を書くことで、単語や文法、句読点の修正してくれ、さらに「言い直し」も数種類提案してくれます。簡単に同義語も検索でき、作った文章をほかのアプリに簡単に転送できます。
- Readable:文章がどの程度読みやすく分かりやすいか、判断してくれるアプリです。独自のスコアやグレードを使って、その文章がどの程度の教養がある人向けか、学校(アメリカの教育システム上)でいうと何年生なら理解できる文章かを採点してくれます。ビジネスライティングにおいても、学生でも読めるような分かりやすい文章が求められるため、自身のライティングが見栄えを意識するあまり難解になっていないか、確認してみると良いでしょう。
- Thesaurus:英文を書いていて「同じ単語ばかり繰り返してしまう」という時に非常に役に立つのが、Thesaurus(シソーラス)とよばれる「類語辞典」に繰り返しがちな英単語を入力することで、簡単に類語を見つけられます。同じ単語の繰り返しが好まれない英文のライティングには欠かせないツールです。
実際にライティングスキルを試してみる
相手に伝わりやすい英語メールを書くコツ
日本語とは違い、英文では「回りくどい」言い回しは好まれません。例えば日本語での会話によく出る「多分」は、直訳するとmaybeですが、明瞭さが求められる英会話や英文でmaybeを使いすぎると、相手に違和感を与えます。
例文:彼女は怒っている(動揺している)かもしれません。
- Maybe she is upset.→誰の発想かあやふや。
- I have a feeling she is upset.→「自分の考え」ということがはっきりとします。
例文:今日中にこのレポートを終わらせたいです。
- Maybe I will finish the report by the end of the day.→終わらせるつもりがあるのか、はっきりしていなくてモヤモヤ。
- I am aiming to finish the report by the end of the day.→「自身の目標は今日までに終わらせること」である、と考えがはっきりします。
▽英語メールの書き方を、こちらの記事で詳しく紹介しています
英語で日記をつけるコツ
自身の英語を「誰にも見せない前提の日記」に書くのは、気負わず挑戦できるというメリットがあります。ただ、間違いが定着してしまう、いつも同じ言い回しになるというデメリットも。
例えばニュースや海外ドラマでみた「今日気になった英語の一文」などだったら、間違いも最小限に、学びもある日記になるのではないでしょうか。
英語で論文やレポートを書くコツ
参考書や、他の論文に目を通し「よく使われる単語」や、「言い回し」把握することでアウトプットがしやすくなります。
また、論文やレポートは意見を「言い切る」ことが基本なので、I think やI feelなどの言い回しはしないように気をつけましょう。
英語でSNSやブログを書くコツ
日本語にも共通しますが、スマートフォンの小さい画面で見る事を前提に、なるべく短く、簡潔な文章が求められます。
効率よく書くには、事前に書きたいトピックを幾つかリサーチし、自身の書きたい文章のスタイルを見つけてみてください。もちろん他の人のコンテンツの丸写しはダメですが、移り変わりの早いSNS上で最新のトレンドを知る分にも有効です。
ちなみにSNSは和製英語で、英語ではsocial mediaと言います。
まとめ
今回はライティングの向上法についてまとめました。重要なポイントは、英語の参考書などの「ネイティブの英語」を参考にして、日本語を直訳しないことです。長い道のりかもしれませんが、必ず効果を実感する日が来るはずです。そしてなにより、辛くならないように自分の「楽しい」と思える方法を探してみてください!
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